トルコは最近まで中東諸国の中でも、イスラエルはもとより、エジプト、サウディ、UAE等湾岸諸国と緊張した関係を有していましたが、先日アブダビ(UAEの最重要首長国)皇太子がアンカラを訪れ、100億ドルの協力基金設立が発表される等、両国の関係が大きく改善されつつありますが、al qods al arabi net 等は、エルドアンが2月には大規模使節団を率いてUAEを訪問すると報じています。
これは彼が記者団に語ったものですが、記事は両国の関係改善には、水面下で、情報機関、外交機関等が関係改善のために接触、交渉してきたところが結実したものとしたうえで、トルコはエジプト、イスラエル等とも同様に水面下の交渉を続けており、次はエジプトやイスラエルとの関係改善であろうとしています。
特にエジプトについては、シーシ(現大統領で、当時国防大臣だったか)のムルシームスリム同胞団大統領に対するクーデター以来、関係が悪化して、中東全域で角突き合わせてきたが、それとの関係改善は中東全域の雰囲気を大きく改善すると見られているとしています。
更に、イスラエルとは、かってのアラブ民族主義全盛時代以降、アラブ諸国の反イスラエルの中で、イランと並んで最大の友好国で、特に軍事面での協力関係が密接であった(例えばかってトルコはイスラエルのヘロンというドローンに頼っていたが、関係が悪化してから独自のドローンを開発した)が、その後アラブ諸国のイスラエルとの関係改善が進むにつれ、中東でも最大のパレスチナ支持国となった(封鎖されたガザに人道支援のための船を送り、これをIDFのコマンドが襲撃したこともあった)が、そのトルコのイスラエルとの関係改善が進めば、中東全体の状況に大きく影響すると思われます
取りあえず