日本機械学会は、歴史的意義がある今年の「機械遺産」に、回転ずしの装置、すしロボット、ピッチングマシンなど9件を選んだと30日付で発表した。
学会によると、回転ずしのシステムは元禄産業創業者が開発して1958年、大阪府内に開業した「廻る元禄寿司」1号店に導入し、その後広まった。遺産に選ばれたのは、皿を運ぶ85年製コンベヤー機などで、今も堺市の店舗で使われている。
鈴茂器工が81年に開発した「寿司ロボット1号機」は、シャリを適度なかたさに握る技術を評価した。ピッチングマシンは、熊谷組(現テクノス)が58年に製造し、現存する国内最古のものなど2台を選定した。