米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスのデルタ株について、水ぼうそう並みの感染力があり、深刻な疾病を引き起こす可能性があるとの内部文書をまとめた。米紙ニューヨーク・タイムズが30日、複数の専門家の話として報じた。
デルタ株は、ワクチン接種を完了していても感染する可能性が相対的に高いという。
CDCは27日、マスク着用の指針を変更し、ワクチン接種を済ませた人もマスク着用を再開すべきだと表明したが、指針の変更はこの内部文書に基づくものだったという。
ただ、CDCの統計では、ワクチンには重症化、入院、死亡を防ぐ極めて高い効果があることが示された。
CDCのワレンスキー所長は同紙に対し、デルタ株に感染したワクチン接種者の鼻と喉には大量のウイルスが付着していることが新たな研究で分かったと発言。
デルタ株は、中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)、エボラ、風邪、季節性インフルエンザ、天然痘を引き起こすウイルスよりも、感染力が高いという。
内部文書は、CDCの次の課題は「戦いに変化が起きたことを認めることだ」としている。
同紙によると、CDCは30日にデルタ株に関する追加のデータを公表する見通し。
[ロイター]
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