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アメリカが各国に台湾の国連機関の活動への参加を支持するよう呼びかけたことについて、中国の王毅外相はコメントを発表し、台湾は中国の領土の一部であり認められないと強調したうえで、「独断専行を続けるなら代償を払うことになる」と強く反発しました。

中国外務省によりますと、G20サミット=主要20か国の首脳会議に出席するためイタリアを訪れている王毅外相は29日、台湾情勢についてコメントを発表しました。

この中で、アメリカのブリンケン国務長官が26日発表した声明で、台湾が国連機関の活動に参加することを支持するよう国連の加盟国に呼びかけたことについて、「台湾は中国の領土の一部で、すでに国際社会の共通認識となっている」として認められないと強調しました。

そのうえで「もし独断専行を続けるなら必ず代償を払うことになる」として強く反発しました。

一方、台湾の呉ショウ燮外交部長もヨーロッパを訪れていて、台湾と各国との間で関係強化を図る動きが活発になっていますが、王外相は「アメリカなど個別の国家は台湾の問題で突破口を開こうとしているが、中国と外交関係を結んだ際の約束に背くものだ」と述べ、台湾と接近する動きを強くけん制しました。

※ショウは「かねへん」に「りっとう」