アメリカのバイデン政権は、アフガニスタンからの軍の撤退を8月末までに完了させるのにともない、現地で通訳などとして協力してきた人たちが報復されるおそれがあるとして、一部を国内に受け入れることにしていて、その第1陣となるおよそ200人が出発しました。
アメリカのバイデン政権は、アフガニスタンに駐留する軍の部隊の撤退を8月末までに完了させるのにともない、現地で通訳などとして協力してきたアフガニスタン人が反政府武装勢力タリバンなどから報復されるおそれがあるとして、一部をアメリカ国内に受け入れることにしています。
国防総省は、まず協力者700人と、その家族1800人の合わせて2500人を、南部バージニア州の基地に一時的に滞在させるとしています。
これについてアメリカ政府高官は29日、第1陣となるおよそ200人がアメリカに向けて出発したことを明らかにしました。
そのうえで「7日間ほどかけて、健康診断や手続きを行ったあと、国内各地に移動することになる」と述べ、必要な手続きを経て、アメリカ国内に移住することになるとしています。
アフガニスタンからの協力者の受け入れはオバマ政権下などでも行われ、2008年以降、およそ7万人がアメリカに移住していますが、移住を支援する団体は、これまでに協力者やその家族、少なくとも300人が現地で殺害されたと指摘しています。