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1週間ほど前からわかっていたように、Panic(パニック)の魅力的で奇抜で奇妙な(クランク付き!)ゲーム機「Playdate(プレイデイト)」の予約が、日本時間7月30日午前2時より開始された。この小さくてレトロな携帯ゲーム機の話題性は高いようだが、それが実際の販売に結びつくだろうか?

その答えは、明らかに「イエス」だった。Panicは2021年内に2万台を製造し、先着順で販売することにした。それ以降の注文も受け付けるが、出荷されるのは早くても2022年になってからだ。

Panicの出荷目安によると、最初の2万台は予約受付開始から20分以内になくなった。2021年製造分のロットは、本当にすぐに完売してしまったのだ(我々がPanicの担当者に確認したところ、出荷目安は正確であり、最初の2万台は売約済みとのこと)。

画像クレジット:Panic

ほぼすべての人気商品が発売される時と同様に、この予約受付プロセスに技術的な問題が発生しなかったわけではない。サーバーが不安定になって502エラーが発生した後、Panicのチェックアウトシステムはオンラインになったものの、国際配送を処理するために使用されていたプラグインシステムがクラッシュしてしまったのだ。これにより、米国以外の顧客からの注文の一部がチェックアウトの処理から漏れてしまい、実に不幸なことに、2022年製造分に回されてしまうことになった。

一方ではすでに「2023年製造分」を注文するという話も出ているが、そこに到達するまでには「しばらく時間がかかる」とPanicでは注意を促している。

初めて知ったという人のために、このゲーム機のことを振り返っておこう。Playdateは、Mac用アプリの「Transmit(トランスミット)」や「Prompt(プロンプト)」を開発し「Firewatch(ファイアー・ウォッチ)」や「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」などのゲームの販売にも携わったPanicが、Teenage Engineering(ティーンエイジ・エンジニアリング)と共同で開発した、ちょっと実験的なゲーム機だ。

この価格179ドル(約1万9600円)のデバイスに、ゲームは「シーズン」としてリリースされ、まずは最初の12週間に、毎週2本の新作ゲーム(長さや複雑さなどはさまざま)が届く予定になっている。

白黒の画面、最小限のボタン、そしてクランク(これはゲームを操作するために使用するもので、バッテリーを充電するためのものではない)を備えたこのゲーム機は「CRYSIS(クライシス)が動作するか」を問題にするようなものではなく、むしろ「真っ白なキャンバス」のようなものだ。

次世代ゲーム機レベルの売上とまではいかないものの、これまでソフトウェアを手がけていたチームが初めてゲームハードウェアに参入して、あっという間に数万台の売上を達成したことは、見事な成果と言えるだろう。あとは実際に製品をきちんと世に送り出すだけだ。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Panicゲーム

画像クレジット:Panic

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Hirokazu Kusakabe)