今季限りでの退団が発表されている、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督。10年という長期政権を築いた名将の退団は、球団にとってもひとつの節目となる出来事だろう。
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現在、日ハムで活躍する選手の中には、栗山監督が育て上げた「栗山チルドレン」の姿も目立つ。近藤健介、西川遥輝らスタメンを張る選手のほか、今シーズン途中に巨人にトレードとなった中田 翔など球界を代表する選手が数多く育ったのは事実。こうして様々な選手が大きく成長した中でも、栗山監督の最も大きな功績として語られるのが大谷翔平の二刀流育成プランだろう。
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高校卒業後、直接のメジャー挑戦を表明していた大谷をドラフト一位で強行指名。当初は、入団を拒否しての渡米の可能性が高いと言われた中、丁寧な二刀流育成プランを説明し、NPBでの二刀流挑戦に力を貸すことを約束。
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言葉通り、二刀流としての起用を続けた栗山監督の期待に応えるかのように、日本で圧倒的な成績を残した大谷はポスティングシステムを利用してMLBに挑戦し、今季はついにMVP候補となるほどの活躍をみせ、メジャーの舞台でも二刀流を成功させたのだ。
そんな“息子”から“父”へ。栗山監督の最終戦で行われたセレモニーで、素敵なプレゼントが届いた。試合後に行われたセレモニーの動画に、シーズンを終えた大谷翔平がサプライズ出演。「今こうして周りの人に少しずつ受け入れてもらえているのは、栗山監督がいてくれたからです」と、退任する栗山監督へ感謝のメッセージを送ったのだ。
VTRを見ながら涙を堪えるような表情を見せた栗山監督に、ファンからは「栗山監督は皆の監督であり皆のお父さんのような、そんな存在だったのかなと思ってます」「大谷も泣きそうになってるし」「どこファンとか関係なしに栗山監督はみんなに愛されていたと思う」と、感動の声や10年間の栗山監督の功績を労う声が殺到した。
新監督として、OBである新庄剛志氏の就任が正式発表された日ハム。名将が残したDNAと新たな戦力の融合により、最下位からの逆襲となるか注目したい。