9月30日、音声ベースのSNS 「Clubhouse」 は、報道関係者向け説明会を開催。同サービスの日本語対応を年内に行うことを発表した。さらに日本のクリエイター向けに収益化の手段も提供する。
Clubhouseが年末までに日本語に完全対応、クリエイターの収益化もスタートへ
今回の説明会では、Clubhouseの共同創業者であるポール・デイビソン (Paul Davison) 氏が、世界および日本における同SNSの現状について直接明らかにした。
まずはローカリゼーションについてだが、現在は英語のみに対応しているClubhouseは、年末までに数ヶ国語をサポートする予定。そのうちのひとつが日本語で、10月~11月にテストを実施する予定。日本語への対応はアプリケーション内のUI、カスタマーサービスなどすべてにおいて行われる。
デイビソン氏によると、日本はClubhouseにおいて重要な国のひとつであるとのこと。それぞれの国のユーザー数を数えているわけではないが、世界全体のユーザー数で言うと2021年の夏のはじめ頃は30万人いたユーザーが、今や70万人と倍以上に増えている。各ユーザーの平均利用時間は、1日につき70分、日本では夏のはじめ頃は101分だったのが、113分に増えているという。
さらに、Clubhouseはクリエイターの収益化についても検討している。収益化についてはまだ決まっていることは少ないようだが、番組を提供するクリエイターに対して収益化の手段を提供する予定。クラブやルームのサブスク課金型、ルームに入るときにお金を払うチケット課金型や投げ銭などを検討しているとのこと。
今回の説明会に参加したClubhouseの著名クリエイター 「Obarazzi」 こと尾原和啓さんは、日本においては月額サブスクリプション型が多いことから、安定的に収益が得られる可能性が高そうであるとコメント。ただ、Clubhouseはクリエイターが生まれることも重要であるとし、投げ銭の導入も必要との認識を示した。