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イランの核協議は29日ウイーンで再開されたところ(この協議は第7回目とのこと。これまで6回協議が行われたが、対イラン制裁解除が先か?イランの核合意への復帰が先か?ということで、実質協議や米イランの協議は行われていないと思われる)、流石にイランの核開発問題に関する協議と言うことで、国連のグテレス事務総長は、協議の再開は極めて重要との声明を発し、また一部のアラビア語メディアは、協議再開の第1日目は前向きの雰囲気であったと報じています。
محادثات فيينا النووية.. تفاؤل باليوم الأول وإيران تصر على رفع العقوبات وإسرائيل تدعو لعدم الاستسلام “لابتزاز طهران” | أخبار سياسة | الجزيرة نت (aljazeera.net)
然し、その他のアラビア語メディアは、極めて冷静というか、冷たく、中にはイランの核開発を阻止するには時期を逸したとか、イランは2015年の核協議に戻る意思はないとか、イランは核兵器開発に舵を切ったとか、さらにイランとしては、イスラエルや湾岸その他に対するサイバー攻撃の続行、強化を狙っているとか、イスラエルは単独でもイラン核開発を阻止する構えで米等に対して、イランと妥協しないようにくぎを刺しているとか、今後の協議は厳しいとの見方をするものが目立ちます。
まあ客観的に見れば、イランでは強硬派の大統領が選出され、米ではバイデンという民主党大統領が選出はされたが、その支持率は低迷し、コロナ禍の再発や、中国の脅威の増大等で、下手に妥協をすればトランプ等から非難されるということで、米イラン共に動ける余地はあまり大きくはなさそうです。
いずれにしても、この問題は一方が老獪なイラン外交、他方米国の後ろにはトランプやイスラエルが目を光らせて監視しているという状況で、今後とも種々のメディア操作があったり、何が本当に起きているのか、交渉の場にでもいないと分からないことが多そうです
ということで、時々間違った情報を流すこともあるかと思いますが、おかしいと思ったら、是非コメントをください