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「キングオブコント2021」の準優勝をはじめ、2021年大活躍だったザ・マミィ。12月30日(木)放送の『解決!チョコプラ即興劇場』(読売テレビ・日本テレビ系 23:59~)では、彼らが持ち前の演技力を武器に、チョコレートプラネットやシソンヌと即興演技を繰り広げる。収録を終えたばかりのザ・マミィが番組の見どころと、「キングオブコント2021」準優勝による暮らしぶりの変化を語ってくれた。

 

ザ・マミィ林田洋平(ハヤシダ・ヨウヘイ…1992年9月10日、長崎県生まれ/写真左)と酒井貴士(サカイ・タカシ…1991年6月1日、東京都生まれ/写真右)のプロダクション人力舎所属のお笑いコンビ。人力舎の養成所スクールJCA24期生の同期でトリオとして2016年に結成し、2018年からコンビとして活動。主にコントに軸足を置き、民放各局の番組制作者も審査員として加わる2019年の「ツギクル芸人グランプリ」に優勝。「キングオブコント」は2年連続の準決勝敗退から、2021年に初の決勝進出。見事に準優勝した。

【ザ・マミィさん撮りおろしカット】






 

じろうさんを前にすると、なんか血の繋がりを感じる

 

──身近なあるあるトラブルをコント仕立ての劇で再現し、提示された解決法を即興劇で披露する『解決!チョコプラ即興劇場』。“劇団員”として参加されて、いかがでしたか?

 

林田 ドキドキし過ぎて、あまり頭が働きませんでした(笑)。皆さんお忙しい方ばかりだから、まず再現部分の練習もあまりできなくて。何とかやり遂げてほっとしたら、この後即興するんだっけ、みたいな感じで。

 

酒井 早くオンエアが見たいですね。即興に次ぐ即興だったから、自分が何をしていたか、もう記憶がないんで。

 

林田 覚えてすぐやったから、頭に全く定着しないんだよね。

 

──他の芸人さん、しかも先輩とやるコントの面白さは?

 

酒井 なかなか他のコンビとコントをする機会もないから、新鮮で楽しかったです。そこに即興の怖さも加わり、いい刺激になりました。

 

林田 皆さん憧れの存在ではあるんですけど、最近はちょこちょこいろんな現場でご一緒させてもらえることが増えて。だから緊張しながらも、安心して身も委ねられるところもありました。特にシソンヌの長谷川(忍)さんにはだいぶ甘えさせてもらえましたね。強いツッコミの回しができる人ですし、何をやってもとりあえず助けてくれるだろうと。

 

酒井 長谷川さんは合間の舞台裏でもムードメーカーになってくれてたんです。

 

林田 優しかったよね。ずっといろいろ話してくれて。

 

──多数の映画やドラマに出演しているシソンヌは、同じように演技力の高さで注目されているお2人の目指すところでもあるのかなと。

 

林田 シソンヌさんは他のお笑い芸人とはどこか違う、自分で切り開いた道を歩いていますよね。お芝居の仕事もやるけど、ちゃんとガッツリ期間を取って単独ライブも開催したりしますし。その道を少しでも追いかけられたらいいなというのはあります。個人的に、僕はシソンヌのじろうさんに似てるって言われることも多いですし(笑)。

 

──写真だと似てますよね。実際に会うとやっぱり、それぞれ個性がありますけど。

 

林田 そうなんです。だから細かく言うと、僕より親戚のおじさんの方がめちゃめちゃ似てますね。だからじろうさんを前にすると、なんか血の繋がりを感じるみたいな感覚もあって。この人に嫌われたくないっていう、先輩ってことと別の意味で委縮しちゃうんです(笑)。

 

酒井 今回はトラブルの解決方を考えるパネラー側の方に、インパルスの板倉(俊之)さんもいらっしゃって。気づいたんですけど、(林田の)髪形は板倉さん似なんですよ。

 

林田 こんな髪形、めっちゃいるよ。誰も気にしてないよ。

 

酒井 同じ床屋さんなのかなってぐらいめっちゃ似てるんで、ぜひ見比べてほしいですね。

 

 

二段構えで面白くしてくれる

 

──今回、酒井さんはめちゃくちゃムチャブリされていたのに余裕ですね。

 

酒井 まず板倉さんの顔を見た時、林田と同じだって思っちゃって(笑)。板倉さんに頂いた解決法がぶっ飛んでた時は普通にビックリしましたよ。ただ、やっぱりその時もチョコレートプラネットの長田(庄平)さんたちが、どうやったら楽しくなるかを考えてくれるから。僕はもうその通り、頑張ればいいんで。

 

林田 また多少、「なんだこれ?」って空気になっても、(パネラー側にいる)パンサーの向井(慧)さんがうまく処理してくれるから。

 

酒井 そう、面白くしてくれる。二段構えみたいな。

 

林田 演じる側とパネラー側、どっちにも即興の精鋭がいるからすごいよね。

 

酒井 だからこのセットの床、スベらないなーと思ってて。

 

林田 え?

 

酒井 …床じゃないか、ネタが。

 

林田 (笑)。わかりにくいよ。今ここでスベりに来られても。

 

酒井 すみません。

 

今は部屋にベッドしかない

 

──2021年は「キングオブコント」の準優勝で一気に認知度が上がったと思いますが、お互い変わったと思うことはありますか?

 

林田 (酒井は)なんか、太った気がします(笑)。

 

酒井 林田は声がデカくなりましたね。発言に自信を感じます。

 

──生活ぶりも変わりましたか?

 

林田 やっぱり、忙しくなったと思います。昔は空き時間があったらよく喫茶店に行ってたんですけど、全然行けてなくて。先日行って、そう言えば久しぶりだなって思いました。

 

酒井 僕は一人暮らしを始めたから、だいぶ変わりましたね。親が好きだし、お金や将来の不安もあってずっと実家暮らしだったけど、これを機に独り立ちしようと。

 

林田 家賃いくらだっけ?

 

酒井 5.9万。奮発しました。

 

林田 どうだろう、準優勝したわりにって感じもあるかも。

 

──初めての一人暮らしはいかがですか?

 

酒井 親のありがたみをヒシヒシ感じてますね。衣食住の難しさというか、何をするにもこんなにお金がかかるんだと。

 

林田 確かに初めての時は初期費用めちゃめちゃかかるよね。

 

酒井 ネットで調べたら、ベッドが12万円もして。

 

林田 それはいいやつだよ。もっと安いのあるから。

 

酒井 え? もう買っちゃったよ。だから今、部屋にベッドしかないんです。それこそ『即興劇場』で出てた、ミニマリストの人が住んでるような感じ(笑)。

 

一眼レフの新しいカメラを買って趣味を再開させたい

 

──林田さんは何か買いましたか?

 

林田 久しぶりに靴買いました。SALOMONのXA PRO 3Dという靴なんですけど、歩きやすいですね。何より2年ぐらいずっと1足の靴で過ごしてきたから、2足目ができたことが大きいです(笑)。

 

──今、欲しいものは?

 

林田 実際、忙しさがお給料に反映されるにはちょっと時間がかかるから、そこはあまり変わってなくて。ちょっと余裕ができたら、カメラが欲しいですね。昔好きでよく撮ってたんですけど、この数年できてなくて。結構、お金かかるんですよ。だから一眼レフの新しいカメラ買って、趣味を再開させたいです。

 

酒井 僕はテレビが欲しいですね。テレビがあるとミニマリストじゃなくなるらしいんですけど(笑)、今のままじゃ自分が出た番組も見れてないんで。

 

林田 もっと安いベッドにしとけば、テレビも買えたのに。

 

酒井 だって、テレビも10万円以上するでしょ? 洗濯機も27万円するし。

 

林田 一人暮らしなんだし、そんな高いの買わなくていいんだって。

 

酒井 しょうがないから、物干しざおだけ買ったんです。

 

林田 洗濯機ないのに?(笑)

 

──実家暮らしだったから、電化製品や家具の値段を気にしてなかったんでしょうね。

 

林田 確かに、それはあるかもしれないですね。

 

酒井 一応、ネットで調べたんです。そしたらそれが出てきたから。

 

林田 別に調べて出てきたのを買わなきゃいけないわけじゃない(笑)。

 

酒井 比べるって頭になかったですね。住むところも、1件目で決めちゃったんで。

 

林田 あんま広くないんでしょ?

 

酒井 そう。そういう部屋がぶわーって、いっぱいある。

 

林田 あれじゃない? 不動産屋さん的には先にそっちを見せといて。本当は、家賃は高いけどもうちょっといい条件の部屋を勧めようと思っていたら、見せるだけだったはずの部屋を契約しちゃうっていう。

 

──林田さんに相談すればよかったのでは?

 

林田 そうだよ。もう今までに何回も引っ越してるんだから。

 

酒井 なんか、休みの日に連れ回すの申し訳なくて。とりあえずもう住み始めちゃったから、いろいろ頑張ってみようと思います。

 

 

『解決!チョコプラ即興劇場』

読売テレビ・日本テレビ系 12月30日(木)23:59~24:54

 

MC:チョコレートプラネット、松本まりか
パネラー:板倉俊之(インパルス)、滝沢カレン、向井慧(パンサー)
劇団員:蛙亭(中野周平、イワクラ)、ザ・マミィ(林田洋平、酒井貴士)、シソンヌ(じろう、長谷川忍)、ヒコロヒー
神尾楓珠(シークレットゲスト)

 

『解決!チョコプラ即興劇場』より】



 

(撮影/関根和弘 取材・文/小山智久)