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1月、初の大学入学共通テストに臨む受験生=東京・本郷の東京大学

 萩生田光一文部科学相は30日の閣議後記者会見で、2025年1月以降の大学入学共通テストにおける英語民間検定試験と記述式問題の導入を断念すると明らかにした。文科省が大学入試改革の柱と位置付けていたが、機会の公平性や採点の正確性を確保するのが難しいと結論付けた。

 文科省が17年7月、英語試験と国語・数学での記述式導入を公表。21年1月の初回テストから実施予定だった。だが、英語試験は会場が都市部に偏るなどして格差を助長し、記述式は短期間で50万人分の答案を正しく採点するのが難しいとして受験生らが反発した。