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中国の9月の製造業の景況感を示す指数は、国際的な原材料価格の高騰や国内での電力供給の制限などを背景に、景気判断の節目となる「50」を、1年7か月ぶりに下回りました。回復が続いてきた中国経済の減速を示しています。

中国国家統計局が製造業3000社を対象に調査している、製造業PMI=購買担当者景況感指数によりますと、9月の指数は49.6と、8月を0.5ポイント下回り、6か月連続で前の月より低下しました。

指数が景気のよしあしを判断する節目となる「50」を下回るのは、新型コロナウイルスの感染拡大で経済が打撃を受けた去年2月以来、1年7か月ぶりで、回復が続いてきた中国経済の減速を示しています。

これは石炭や原油などの国際的な原材料価格の高騰のほか、国内の幅広い地域で電力の供給制限が行われ、工場の操業に影響が出ていることなどが要因です。

特に中小の企業の景況感が悪化していて、国家統計局は「企業の生産活動と市場の需要が弱まっている」としています。

一方、非製造業の9月の景況感指数は53.2となり、新型コロナウイルスの感染が再拡大した影響で「50」を下回っていた8月と比べて回復しました。