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20代の貯金額。一体みんなどれくらいお金を貯めているのかちょっと気になりませんか? 私の貯金は平均より多いのか少ないのか? 今後何にどれくらいお金が必要になるのだろう? 今回はそんなさまざまなお金の悩みについて深掘りしていきます。

【目次】
・20代の貯金の平均と中央値ってどれくらい?
・貯金なしはヤバい? いくらを目標に貯金すればいいの?
・みんないくら貯金してる? 20代女性の貯金額を覗き見!
・無理せず貯金をするための理想的な方法とは

20代の貯金の平均と中央値ってどれくらい?

平均貯蓄額は287万円

平均貯蓄額は287万円
(c)Shutterstock

日銀に事務局を置く金融広報中央委員会がまとめた2016年「家計の金融行動に関する世論調査」のうち単身世帯調査によると、20代の貯蓄額の平均は【287万円】とのこと。

独身時代に貯めたお金は150万円未満という女性が半数以上だったそうです。

中央値は158万円

20代の平均貯蓄額は287万円という調査結果が出ていますが、実際は平均を押し上げる高額貯蓄者がいるため、中央値はもう少し低い額になるよう。

中央値を計算すると、その額は158万円なのだそう。

これが実体に近いと言える数字だそうで、貯金額100万円以下の人は3分の1程度いると考えられているようです。

20代は毎月38,583円貯金している

20代は毎月38,583円貯金している
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それぞれ収入や家計の状況が異なるため、一概に毎月いくら貯めるのが理想かどうかは言えませんが、巷の20代は平均して一ヶ月38,583円貯金をしているそう。

年代が上がるごとにその貯金額は増えていき、30代では48,031円、40代は51,052円、50代は49,945円となっているそうです。

月に38,583円貯めると、年間で46万2996円貯まることになるため、2年と少しで100万円が貯まる計算になりますね。

【結婚♥貯金】夫婦で貯金、どうしてる? 同額負担? へそくりは?

貯金なしはヤバい? いくらを目標に貯金すればいいの?

結婚費用や出産費用など、これからどんどんお金がかかる

今後もし結婚や出産を考えているなら、やはりある程度お金がかかる覚悟は必要なよう。

例えば結婚資金。「地味婚」や「ナシ婚」で乗り切ってしまえば必要ありませんが、そうでないのなら貯金は用意しておいた方が◎。

結婚費用や出産費用など、これからどんどんお金がかかる
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大まかな目安として、結婚費用はおよそ200万円、出産費用はおよそ100万円くらいはかかると頭の隅においておくと良いでしょう。

相手の貯金や親のサポートなどで、あなたが全て負担することは少ないかもしれませんが、やはりこういったイベントを控えているなら多いに越したことはありません。

現段階で貯金ゼロ、または結婚費用で蓄えたお金を使い果たしてしまったという人は、今からでも新たに貯金を始めてみるのをおすすめします。

【結婚♥貯金】夫婦で貯金、どうしてる? 同額負担? へそくりは?

老後は最低でも約4千万円必要と言われている

老後は最低でも約4千万円必要と言われている
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結婚や出産、子供の養育費など、これからの人生、多くのお金がかかるだろう20代。今後かかるお金を全て貯金しておく必要はありませんが、問題は老後の資金。

総務省が公表している2019年の「家計調査年報」による、1世帯の単身者の1ヶ月の消費支出は、65歳以上の女性の場合、14万3,810円なのだそう。

65歳から平均寿命の88歳までの生活費を、この消費支出を元に計算すると…

14万3,810円×12ヶ月×23年=3,969万1,560円

という結果に…!

老後は最低でも約4千万円必要と言われている
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ちなみに2018年の厚生労働省年金局の「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の年金収入の平均額は10万2558円なのだそう。

10万2558円×12ヶ月×23年=2,830万6,008円

つまり、年金収入として期待できるのはおよそ2,800万円ということになります。

この結果から1,200万円ほどの資産が不足することがわかりますよね。厚生年金は財源が逼迫しているため、今後はますます年金支給額が減るという見方もされています。

よって現段階では1,200万円の差額が必要となりますが、Oggi世代が老後を迎える頃には、さらに多くの資産が必要になるかもしれません。

【老後貯金が今から不安】いくらあれば安心? 独身のままだった場合・結婚した場合など、それぞれ解説

みんないくら貯金してる? 20代女性の貯金額を覗き見!

29歳女性|貯金227万

人材関連会社勤務 W子さん(29歳)の場合

29歳女性|貯金227万
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職歴:メーカー勤務ののち、人材紹介を行う現在の会社に転職して3年目。フリーライターを組織する副業も同時進行中。
手取り給与:会社給与約30万円・副業約20万円
住まい:神奈川県でシェアハウス住まい

普通預金:約27万円
積立保険:約200万円
TOTAL:約227万円

貯金は給与口座から必要分をあらかじめ別口座に移動させるのだそう。月3万円の積立保険が貯金代わりなのだとか。

29歳女性|貯金227万

「毎月の旅行が最大の生きがい。安く旅して、旅先で記事を書いて副業にして、こんな生活が気に入ってます。今月はJR乗り放題の『北海道&東日本パス』10,850円を買って7日間の列車の旅へ。先月は誕生祝いを兼ねて、スペインのアンダルシアに行って多めに出費したので、今月は抑えめにしました」(W子さん)

人材関連会社勤務29歳・貯金227万。本業をなるべくリモートワーク、副業収入は月20万

26歳女性|貯金201万円

広告代理店勤務 S子さん(26歳)の場合

26歳女性|貯金201万円
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職歴:現在の会社に就職して4年目。広告の企画・営業を担当。
手取り給与:約29万円
住まい:都内でひとり住まい

普通預金(給与口座):約0万円
普通預金(引き落とし用):約1万円
郵便貯金:約200万円
TOTAL:約201万円

貯金はしたいけれど物欲は抑えられないというS子さん。足りなければ副業でカバーすればいいし、いざとなったらゆうちょに200万円あることを考えると、無理に貯金しようとはならないようです。

26歳女性|貯金201万円

「丸井、ルミネ、ヒカリエ、楽天…。買い物場所ごとに、それぞれのクレジットカードを使い分け、特典を活用してます。お茶も食事も、コスメも服も、全部カード払いで月15〜20万円。こちらの通帳と別の口座から払っていますが、すべて引き落とされた後は、残高がほぼゼロ。こちらの通帳もローンを払って、月末にはゼロ。きれいさっぱり使い切って(笑)、また給料日からスタートします」(S子さん)

月末には残高ゼロでも「楽しいこと」最優先!! 広告代理店勤務26歳・貯金額は201万円

28歳女性|貯金666万円

ネット広告会社勤務U子さん(28歳)の場合

28歳女性|貯金666万円
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職歴:ネット広告の会社に就職。2社目となる現在の会社は2月に転職したばかり。職種は営業。
手取り給与:52~57万円(副業は別)
住まい:都内でひとり暮らし

普通預金:約46万円
積立定期:約240万円
株式投資:約380万円
TOTAL:約666万円

会社員とは別にUberEatsの配達員で平均して月約2万円ほど稼いでいるそう。他にも月10万円の積み立てを行なっていて、目標は30歳までに1000万円貯めたいのだとか!

28歳女性|貯金666万円

「入社2年目で給料が飛躍したのはうれしかったけど、引かれる税金の多さにギョッとして、節税と投資を考え始めました。翌年からは株式投資を始め、ふるさと納税や医療費控除は最大限活用してます。仮想通貨で400万円利益を出したこともあったけど、半分は税金で引かれ、残りは年末年始のハワイ旅行(80万円)と歯列矯正(20万円)に使いました」(U子さん)

手取り約55万・仮想通貨で400万利益! 新しいもの即実践で1000万貯金を目指して

無理せず貯金するための理想的な方法とは

口座を2つ持つ

口座を2つ持つ
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コラムニスト兼ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんによると、うっかりお金を使ってしまうのを避けるためには、貯蓄分を別の口座を作って移すのがおすすめだと言います。

「また現金引き出しにかかる手数料がもったいないので、たとえばソニー銀行の口座をつくり、毎月54,000円を自動で移し(おまかせ入金サービス)、コンビニや提携銀行のATMから無料で引き出すのもおすすめ」(西山さん)

貯金853万・広告制作会社勤務34歳。夢の一千万円貯金を達成する方法は?

自動積定期預金を活用する

自動積定期預金を活用する
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西山さんによれば、自動積立定期預金を上手に使って貯金するのもおすすめだと言います。

「お金を貯めてから残りを使うことで『出費をセーブしなきゃ』という意識も不要に」(西山さん)

人材関連会社勤務29歳・貯金227万。本業をなるべくリモートワーク、副業収入は月20万

お金が貯まってきたら投資を考える

お金が貯まってきたら投資を考える
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西山さん曰く、ある程度貯金がある人やお金が貯まってきた人は、投資を考えても良いそう。

「まず、個人向け国債の『変動10年』が一案。個人向け国債は最低金利0.05%(年率)が保証され、銀行の定期預金より高め。1年で解約可能で、原則的に元本割れなしという点も魅力です。変動金利なら、今後金利が上がれば一緒に上がります。また『つみたてNISA』を月1万円で始めてみても。投資信託を毎月積み立てるもので、利益に税金がかからずお得です」(西山さん)

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