もっと詳しく

 行方不明になっていた東京都内の女子高校生がきょう未明、山梨県内の物置小屋で遺体となって見つかりました。警視庁は、殺害をほのめかしている20代の男女を逮捕する方針です。遺体発見現場からの報告です。

 遺体は奥に見えます小屋の中から見つかりました。こちらは山の中にあり、道路に面してはいますが、周囲に街灯がなく、灯りがなければ夜は真っ暗で、深夜はほとんど車が通らない場所です。私が現場に到着したのは午前2時前でしたが、直後に遺棄現場となった小屋の脇から殺害をほのめかした男とみられる人物が出てきました。遺棄場所の確認をした後だと思われますが、男は捜査員に付き添われ、うなだれるような様子で足元がややおぼつかないように見えました。その後、地面に膝立ちとなり、捜査員の質問に答えるかのように、何かを指し示すようなそぶりを見せていました。

 遺体で見つかったのは、28日から行方が分からなくなっていた東京・墨田区の高校3年生・鷲野花夏さん(18)です。鷲野さんの遺体は、山林にある物置小屋の中から服を着た状態で見つかり、胸のあたりから出血していたということです。警視庁は、鷲野さんの殺害をほのめかしている群馬県渋川市に住む自称夫婦の20代の男女を死体遺棄の疑いで逮捕する方針です。

 鷲野さんは今月28日、「友人に会いに行く」と母親に言い残して家を出たまま行方が分からなくなっていて、捜査関係者によりますと、墨田区内の駐車場で鷲野さんがこの男女の乗用車に自ら乗り込む様子が防犯カメラに写っていたということです。警視庁は、鷲野さんと男女との関係などについて調べを進めています。