はてなで働くエンジニアにアンケートシリーズ第14回は、はてなブログのWebアプリケーションエンジニア、id:polamjagに話を聞きました。
- はてなidの由来は秘密
- 2016年のインターンからアルバイトを経て入社
- チーム全体でデータと触れ合っていけるようにしたい
- テックリードには広い視野が必要、だけど……
- チーム内で「データドリブンな意思決定」の方向にうまく動けた
- 「データドリブンな意思決定」の成果を出すにはまだ道半ば
- 「毛色が違うこと」にも興味や関心を持てる状態でありたい
- 「インターネットが大好き」を体現する人がいる
はてなidの由来は秘密
── Q1. はてなidとその由来を教えてください
polamjagと書いて「ポラムジャグ」と読みます。社内では /ぽらむ(くん|さん)?/
と呼ばれることが多いです。
由来はしょうもないものなんですが、パブリックな場で公表するのは惜しい(?)という気持ちになってきたので秘密にさせてください。社内のwikiには由来を書いています。
2016年のインターンからアルバイトを経て入社
── Q2. いつどんなきっかけで入社されましたか?
2016年のサマーインターン→アルバイト→新卒入社で正社員、という流れです。
インターンでははてなブログのiOSアプリを、その後はずっとはてなブログのWebアプリケーションの開発・運用を担当しています。たまたまですが、一貫してはてなブログに関わっていることになります。
チーム全体でデータと触れ合っていけるようにしたい
── Q3. 現在の仕事を教えてください
個人ユーザーさん向けの「はてなブログ」と法人ユーザーさん向けの「はてなブログMedia」の開発をするチームで、個人ユーザーさん向けの機能を開発するWebアプリケーションエンジニアをしています。最近では、タグ付け機能の開発などを担当しました。以前このブログに登場した id:hogashi とは別のチーム、という感じです。
他には、チームのテックリードというロールを最近拝命したので、「チームがよりパフォーマンスを発揮するにはどうしたらいいか」について考えることに時間を割くようになりました。
具体的には、エンジニアがより素早く施策を実装できるようにするためにはどこから手を付けていくべきか、というようなことを考えつつ、チームで議論しつつ、他のチームのメンバーとも情報交換しながら手を動かしています。
また、プロダクトマネジメントを担当するメンバー*1がデータをもとに意思決定していくためのデータ基盤を整えつつ、チーム全体でデータと触れ合っていけるようにするための試みも進めています。この辺りも社内で先行しているチームがあるので、互いに知見を共有し合いながら進めています。
テックリードには広い視野が必要、だけど……
── Q. チーム内の立ち位置を教えてください
いちエンジニアとして仕事をすることに加え、上述したようにテックリードとしてチームと接しています。
テックリードというロールには、チーム、サービス・プロダクト、システムといった軸に対して広い視野と長い時間軸でもって物事を考えることが求められると思います。と言うのは簡単なんですが、実践するのは本当に難しいですね……。
── Q. 1日の仕事の流れを教えてください
出勤(といっても自宅内ですが)して、まずは未消化のコードレビューがあればそれをこなします。昼会の後に昼休み。最近は昼休み明けに1時間ペアプロをしています。その後またコードレビューをやり、タスクを進めたりミーティングをしたり、という感じでだいたい1日が終了という流れです。
チーム内で「データドリブンな意思決定」の方向にうまく動けた
── Q. 最近うまくいったことは何ですか?
「意思決定にもっとデータを活用していきたい」という話を社内やチーム内でたまにしていたのですが、いろいろなきっかけを経て、それがチームに浸透しつつあると感じています。サービスのデータをモニタリングしていけるような基盤が別の文脈で若干強化されたという背景があり、これを契機にサービスの運営に関わる意思決定をもっとデータドリブンな形でできるようにしていきたいと思って、いろいろな取り組みにチャレンジしました。
具体的には、チーム内で認識のベースラインをそろえるために本の輪読会を開催したり、データ基盤を構成するBigQueryや周辺ツールのハンズオンを開催してみたり、その後も取り組みの火を絶やさないよう定期的にデータ基盤のメンテナンスを行う集いを実施したり、といった活動をしています。「こっちに進んだほうが絶対いいに違いない」と思っていた方向にうまく動けた体験になったと思います。
「データドリブンな意思決定」の成果を出すにはまだ道半ば
── Q. 最近うまくいっていないと思うことは何ですか?
チームで「データドリブンな意思決定」の方向に近づくことができつつある一方で、そこからユーザーさんの問題を解決するような成果をコンスタントに出せる状態までは道半ばだと感じています。まだまだやることはありそうですし、どうしたらいいのか自明ではないことも多く、このあたりはチームで模索を続けています。
テックリードとしてどう貢献していくのか、というのも考えながら進めているのですが、べつに一人だけで抱えているわけではなく、チーム内外のメンバーとコミュニケーションを取りながら進めています。前述したように、はてなブログは2つのチームが連動するような形で開発を進めていて、ステークホルダーの関係性がやや複雑ではありますが、課題を解決しやすいような組織の形を会社としても模索し続けているように感じます。
「毛色が違うこと」にも興味や関心を持てる状態でありたい
── Q. 普段大切にしていることは何ですか?
自分と直接関係なさそうな話題でも、興味や関心を持てるような状態であり続けたいと思っています。
というのは、一貫してはてなブログに関わりつつも、その中でエンジニアリングだけには留まらない、企画に近い仕事を担当したことがありました。戸惑ったり、大小さまざまな失敗もしたりしたのですが、そこから学んだことが今の自分を構成しているという感覚が確実にあります。
自分の得意分野とは毛色が違うと感じるような仕事でも、それぞれに対して興味・関心を持ち、その業務からいろいろなことを学べたというのは、単に知識を広げられたというだけではなくもっとメタ的な形で、自分の成功体験の礎になっている気がします。
「インターネットが大好き」を体現する人がいる
── Q. はてなはどんな会社ですか?
はてなバリューズを体現しているような人がそろっている会社だなと思います。
このバリューズのなかでひときわ目を引くのは「インターネットが大好き」だと思います。これがどういうことなのか、もっと言うと、どうビジョンやミッションにつながるのかということをずっと考えています。今のところの自分の結論は「自分がインターネットで体験できた良かったことを拡大再生産できるものを作り続ける」みたいなことなのかなと思っていますし、それをやろうとしている人がたくさんいる会社かなとも思います。
はてなのWebアプリケーションエンジニアには、自分の担当サービスに積極的に関わっていく姿勢が求められます。技術の進歩のスピードが速いこの業界では、品質の高いコードを書くだけでなく、新しい技術へのキャッチアップも必須。技術はエンジニアの共通言語であり、他職種と連携するための道具です。技術に対する向上心を持つ仲間を募集しています。ご連絡をお待ちしております!
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*1:ディレクターやプランナー。