もっと詳しく

安保理、「安全な出国の保証を」タリバンに呼びかけ 決議案採択

 国連の安全保障理事会では、アフガニスタンからの人々の安全な出国を保証するよう、タリバンに呼びかける決議案が採択されました。

 決議案は、国外への退避を希望する全てのアフガニスタン人や外国人について、安全で秩序だった出国を保証するようタリバンに呼びかけるものです。30日に開かれた安保理緊急会合で、賛成多数で採択されましたが、中国とロシアが棄権に回りました。安保理内の足並みの乱れを露呈した形で、今後、タリバンに国際社会として一致して圧力をかけられるのか疑問符がつくことになります。

 今回の決議案は、フランスとイギリスが中心となって起草したものですが、29日にマクロン大統領が表明していた「カブール市内に国連が管理する『安全区域』を設ける」という案は盛り込まれませんでした。