アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の撤退が完了したことをうけ、ブリンケン国務長官は現地にあるアメリカ大使館の機能を中東カタールに移したと明らかにしました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「アメリカのアフガニスタンへの関与の新しい章が始まった。それは我々が、外交で導くものだ。軍事的な任務は終わり、新たに外交的な任務が始まる」
ブリンケン国務長官は３０日の会見でこう話したうえでアフガニスタンにあるアメリカ大使館の機能を中東カタールに移したと明らかにしました。ただ、依然として国外避難を希望しているものの現地に留まっているアメリカ国民が１００人近くいると説明したうえで、「彼らを支援するため絶え間ない努力を続ける」と強調しました。
また今後、タリバンが主導する政府との関わりについては、「アメリカの国益という一点のみに基づいて行われる」と強調。「利益を確保するために新たなアフガニスタン政府と協力できるのであれば我々は協力する」と話しました。
こうした中、バイデン大統領も声明を発表し「２０年間にわたるアフガニスタンでの駐留が終了した」と宣言しました。