ローマで開かれているG20=主要20か国・地域の首脳会議。2日目は気候変動問題を中心に議論され、共同宣言が採択される見込みです。
富永高史記者
「議長国イタリアがまず訴えたのは、多国間主義の重要性でした」
議長国イタリア ドラギ首相
「パンデミックや気候変動、公正で公平な課税などについて、単独で取り組むという選択肢はありません」
議長国イタリアのドラギ首相は、「来年半ばまでに全世界の70%がワクチン接種する」という目標を達成すべきだと訴えました。また、世界の法人税の最低税率を15%に設定することでも各国が合意したということです。
2日目は温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標時期について議論される見通しですが、アメリカやEU、日本などが「2050年」とする一方、中国は改めて「2060年」と表明。各国でばらつきがあり、どこまで足並みをそろえられるかが注目されます。G20は31日に共同宣言を採択し、閉幕する予定です。