不明の高３女子“容疑者”立ち会いで遺体発見 夫婦と女子高生の間に何が
３１日未明。山梨県の山中でＪＮＮのカメラが捉えたのは、逮捕前の容疑者立ち会いのもと行われていた「遺体の捜索」でした。
記者
「午前２時前です。男が捜査員に位置を示しています」
男は群馬県渋川市の小森章平容疑者（２７）。ひざまずいて地面を指さし、それを取り囲んだ捜査員が写真に収めています。この現場の小屋で３日前から行方不明になっていた東京・墨田区の高校３年生・鷲野花夏さん（１８）が遺体で見つかりました。
鷲野さんの祖父
「（テレビを）見てあーと。昨日までどっかから出てくるかなと思ってた。いい孫だよ」
鷲野さんが通う高校の校長は・・・
鷲野さんの高校の校長
「おとなしい生徒だとうかがっています。学校生活に問題があるとか、そういうことは一切ない」
警察は死体遺棄の疑いで小森容疑者とともに妻の和美容疑者（２８）を逮捕。１８歳の女子高校生と夫婦との間に、いったい何があったのでしょうか？
死体遺棄の疑いで逮捕された小森容疑者夫婦が住んでいたのは、群馬県の渋川市。一方、鷲野さんの自宅はおよそ１１０キロも離れた東京の墨田区。鷲野さんが遺体で見つかるまでの足取りが徐々に見えてきました。
これは今月２７日、渋川市の自宅近くで小森容疑者夫婦が車に乗り込む様子を捉えた映像です。２人はこの車で、鷲野さんと会うため東京へ向かったとみられます。一方、鷲野さんは２８日の午後、「友人に会いに行く」と母親に言い残して、家を出たまま行方がわからなくなりました。警視庁によりますと、その日の午後、墨田区内の駐車場で鷲野さんが小森容疑者夫婦の乗用車に自ら乗り込む様子が防犯カメラに写っていました。そして午後８時すぎ。車は小森夫婦の自宅そばに戻ってきていました。
鷲野さんの母親
「娘が帰ってこない」
一方、母親から通報を受け、鷲野さんの行方を捜していた警視庁は２日後の３０日、長野県内の中央道のパーキングエリアで小森容疑者夫婦の車を発見します。鷲野さんの行方について２人を追及すると・・・
『山梨県内に遺体を置いた』
その後、警視庁は夫の章平容疑者とともに山梨県早川町の山林へ向かい、鷲野さんの遺体を発見しました。警視庁によりますと、遺体には背中に４か所の刺し傷があり、首にはロープのようなもので絞められた痕があったということです。取り調べに対し２人は、鷲野さん殺害についてもほのめかしているということです。
小森容疑者夫婦は今年５月に結婚し、渋川市の自宅で２人暮らしを始めたばかりだといいます。
小森容疑者夫婦を知る人
「笑い声が聞こえて仲良く玄関入る声が聞こえる。仲良い夫婦なのかなという印象はあった」
警視庁は３人の間に何らかのトラブルがあったとみて捜査を進めています。