7月29日、五輪会場に現れた橋本聖子会長。ボランティアをねぎらっていた
無観客での開催が続く東京五輪。丸川珠代五輪相(50)は7月30日、閣議後の会見で、「競技によっては、非常に高い視聴率で見られている。ご自宅での観戦が定着してきていると受け止めもしている。引き続き、外出の自粛と、五輪はテレビで観戦、応援いただければ」と、自宅でのテレビ観戦を呼び掛けたが……。
「じつは、IOCのバッハ会長は、“有観客” での開催を、菅首相に強く要請しているのです」(政治部記者)
7月26日、『日刊ゲンダイ』の報道によると、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)は、14日に菅首相と面会した際、「新型コロナウイルスの感染状況が改善すれば、有観客も検討してほしい」と要請したという。
「7月23日の開会式に足を運んだ麻生太郎財務相をはじめ、丸川五輪相、組織委員会の橋本聖子会長の2人も会場に顔を出しています。橋本会長は積極的に観戦しており、有観客開催を目標に見据えた “視察” なのでは、という声も上がっているんです」(前出・政治部記者)
7月26日、柔道男子73キロ級・大野翔平の決勝を関係者席で見守るバッハ会長。その関係者席の最後部には丸川五輪相が。同月29日も、バッハ会長が座っていた来賓席のど真ん中に橋本聖子会長……。
「7月30日、金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体決勝にも、橋本会長は現れていました。開催前からずっと、菅首相をはじめ、政府の五輪関係者と組織委員会は、バッハ会長の “ご機嫌取り” をしてきた。今回もバッハ会長に『有観客で開催してほしい』と言われた手前、実現に動いているのかもしれません」(同)
東京都のコロナ感染者は増加するばかりで、緊急事態宣言の延長も発表された。観戦者を増やすより、感染者を減らすことが最優先のはずだ。