「鬼門のトイレ」を欠陥とみなす司法 非合理な嫌悪が支える自死差別 国交省案は国の大綱にも背馳

国土交通省  殺人や自死のあったいわゆる「事故物件」の取引について、国土交通省がガイドライン案を公表し、策定の最終段階に入っている。それによれば、殺人や自死、火災などによる死亡の場合、3年間は取引の相手方に告知する必要があるとされる。その妥当性について調べていて、過去に「鬼門のトイレ」に関わる訴訟があったことを知った。(共同通信編集委員、47ニュース編集部=佐々木央)
 2階建て住宅の建築を頼んだら、業者が1階のトイレを鬼門の方角に設置してしまった。それが目的物の瑕疵(かし、傷や欠陥の意)に当たるのかどうかが争点となった訴訟である。
 ここでいう鬼門とは、例えば「私に…

お菓子が立体商標に ブランド力で模造品封じ 「たけのこの里」が成功、明治の秘策は?

明治のチョコレート菓子「たけのこの里」と「きのこの山」  菓子業界で立体商標の登録がじわり広がってきた。認められると固有の権利として保護される「商標」は文字や図形、記号の登録が一般的で、食品の立体形状の登録は商品開発を制限しかねない。出願企業にとって、特許庁の審査のハードルは高い。だが、模倣品の製造を封じて商品のブランドを国内で定着させ、海外展開の強化にもつなげられるとして、注目し始めた食品メーカーがある。(共同通信=徳光まり)
 ▽単なる野菜?
 明治は7月、チョコレート菓子「たけのこの里」の立体商標の登録に成功した。1979年に発売して…