既打設コンクリート端部とセントルの接触を可視化する帯状センサーを開発、戸田建設ら

戸田建設とムネカタインダストリアルマシナリーは、山岳トンネルの覆工コンクリート端部に生じるひび割れや角欠けを防ぐ帯状センサー「セッテンミエルカ」を開発した。セッテンミエルカは、覆工コンクリート全周にわたってセントル(覆工コンクリート打設用の移動式鋼製型枠)と既に打設した覆工コンクリートとの接触を覆工コンクリートをすることが可能。これにより、セントルの接触を確実に発見し、押し付けに起因するひび割れや角欠けを防止する。戸田建設は現在、福島県で施工中の「福島県博士トンネル工事(昭和村側工区)」でセッテンミ…

バイオマス発電所で発生したCO2を輸送・貯留する技術の検討を開始、大成建設ら

大成建設は、石炭フロンティア機構を代表とする国内の13機関と共同で、商用規模のバイオマス発電所で発生する排ガスから分離・回収されたCO2を液化・圧縮後に、CO2輸送船で貯留地まで運搬し、海底下の地下深部に貯留する実証試験に向けた検討を進めている。事業の実施期間は2021年度から2025年度までの5年間を見込む。…

建設レンタル品の“管理時間86%短縮”と“コスト10%削減”を可能にする竹中工務店の現場管理アプリ

竹中工務店は、現場管理アプリ「位置プラス」シリーズに、レンタル品をアプリ上で管理できる「レンタル品管理」を追加し、2022年5月から外販を開始する。レンタル品管理は、貸し出し先や在庫、位置情報を管理することで、元請け、協力会社、レンタル会社それぞれの管理時間で86%を低減するとともに、レンタルコストも10%削減できる。…

グラデーション色の自由曲面カラーベンチを3時間で“3D印刷”、清水建設

清水建設は、3Dプリンティング用の繊維補強モルタル「ラクツム」を利用し、グラデーション調にカラーリングされたコンクリートベンチを造形する技術を確立した。今回の技術では、プリント材料には、ラクツムに顔料を混練した「カラーラクツム」を使用。そして、材料押し出し方式の3Dプリンティング装置に色調の異なるカラーラクツムを順次投入し、波面をモチーフにデザインされた自由曲面形状の背もたれ付きベンチを約3時間で一括印刷することに成功した。…

構造計画研究所が木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」を開発、子ども園に導入

構造計画研究所は、業界で注目されている木質材料「CLT(Cross Laminated Timber、直交集成材)」を活用した木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」を開発した。CLT市松ブロック壁は、CLTの小判型パネルを市松状に配置し、接合金物と組み合わせることで、採光性、通風性、デザイン性を備える木製パネル耐震壁。今回の耐震壁を初めて適用した「平成学園ひまわり幼稚園」の新校舎開発計画「光・風・木と遊ぶプロジェクト」が2021年3月に竣工し、木の温かみを感じられる認定子ども園を実現した。…

鹿島建設がトンネルや地下の“非GNSS環境下”で自律飛行を可能にするドローン開発

鹿島建設は、これまでドローンの自律飛行が困難とされていた屋内や地下空間などの非GNSS環境下で、LiDAR SLAM技術とVisual SLAM技術を併用することで自律飛行が可能なドローンを開発した。2020年11月には、トンネル工事現場に適用し、ドローンによる無人の点検作業を成功させている。…