米控訴裁、トランプ氏の訴え退ける 米議会襲撃調査委への文書提出

米首都ワシントンの連邦控訴裁判所は9日、今年1月6日に発生した米議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会へのホワイトハウスの記録提出を巡る訴訟で、提出の差し止めを求めるトランプ氏の控訴を退ける判断を示した。

ただ、裁判所はトランプ氏が連邦最高裁の介入を求めることができるよう、2週間判決を停止した。

裁判所は「1月6日の事件は、我々が当然だと考えていた民主主義の機構や伝統のもろさを露呈した」「……

NY州司法長官、トランプ氏に召喚状 民事詐欺の調査で証言要求

米ニューヨーク州のジェームズ司法長官がトランプ前大統領に対し、トランプ氏一族が経営するトランプ・オーガニゼーションをめぐる民事詐欺の調査の一環で、証言を求める召喚状を発行したことが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

トランプ氏の弁護士によると、ジェームズ氏は1月7日までの証言録取を求めている。同弁護士は召喚状を無効とする申し立てを行う方針。

ニューヨーク州司法長官事務所は現在、トラン……

次のパンデミックに備えなし、世界の感染症予防対策は合格点に届かず

世界は依然として次のパンデミック(感染症の世界的大流行)に対する備えができておらず、ほとんどの国は小規模の流行に対する準備さえ整っていない――。8日に発表された報告書の中で、専門家がそう指摘した。

さまざまな健康にかかわる緊急事態や問題に対する備えについて各国の状況を調査した「世界健康安全保障指数(GHS)」は、核脅威イニシアティブ(NTI)と米ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターなどがまと……

変異株「オミクロン」がホリデーシーズンに投げかける意味

これまでよりも普通の状態でホリデーシーズンが迎えられると思った矢先、新たな変異株、恐るべき「オミクロン株」が世界保健機関(WHO)によって「懸念される変異株」に指定された。私や他の公衆衛生の専門家は米国民に対し、この変異株を真剣に受け止めるように注意を促す一方で、まだ解明できていないことが多いため、辛抱強く待つようにとも呼び掛けている。だが、この待つという行為がいら立ちを募らせるものだというこ……

「ズーム」で900人解雇の米企業、幹部3人が辞任

米住宅ローン融資会社ベター・ドット・コムの幹部3人が辞表を提出したことが分かった。同社の最高経営責任者(CEO)は今月1日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で従業員900人に解雇を通告していた。

複数のメディアの報道によると、辞任したのは広報部門幹部のタンヤ・ギログリー、メラニー・ハーン、パトリック・レニハン各氏。

米ビジネス向け交流サイト(SNS)大手のリンクトインによると、ハー……

制服警官3人の入店、武器理由に拒む 後に謝罪 米レストラン

米サンフランシスコ市警のウィリアム・スコット本部長は市内のレストランで勤務中の制服警官3人が携行する武器を理由に入店を断られる出来事がこのほどあり、困惑や失望感に襲われたとの思いを明らかにした。

同市北部にある店は、従業員が警官が保持する多数の武器に不安を感じたのが理由と説明していた。

本部長はCNNの取材に、制服は着用しているが「我々は全員が人間」と説明。感情を傷つけられる行為であったが、克……

ワクチン受けた若者の心臓炎症、症状軽く大半は直ぐ回復 米論文

10代や若年層の成人が新型コロナウイルスのワクチンを打った場合、心筋炎と呼ばれる心臓の炎症を発症することもある問題で米科学誌「サーキュレーション」は9日までに、症状が発生しても軽度であり、大半は直ぐに回復するとの論文を掲載した。

論文を発表した研究者グループは死亡例もないと説明した。

今年7月4日まで報告された心臓の炎症に関する139症例を分析。ほぼ全ての症例は、米ファイザーと独ビオンテックの……

行方不明から45年超 米アラバマ州の川で大学生の車発見 車内からは骨も

米アラバマ州の川で、45年超にわたって行方不明となっていたジョージア州の大学生の車と財布、身分証明書の他、人間のものとみられる骨が発見され、当局による長年の捜査が一大画期点を迎えている。

発見の翌日である8日、ジョージア州トループ郡のジェームズ・ウッドラフ保安官が記者会見で、大学生だった当時22歳のカイル・クリンクスケールズさんの姿が最後に目撃されたのは、1976年1月27日夜、大学へ戻るため……

オミクロン株、「感染力強いも重症度低い」可能性 ファウチ氏

米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は9日までに、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について確認された症例のデータなどを見た場合、重症化する度合いは少ないとみられるとの見方を示した。

ただ、重症化する程度に結論を下すのは時期尚早とも付け加えた。米ホワイトハウスで7日開かれたオンライン会見で述べた。

感染力については分子構造的な科学的な証拠を踏まえ、強……

マラリア感染者と死者が増加、コロナ禍で対策遅れ WHO

世界保健機関(WHO)は9日までに、新型コロナウイルスの世界的な大流行によりマラリア感染が多発する国々で予防策に支障が生じ、感染件数や犠牲者が昨年、増加したとの新たな報告書を公表した。

これによると、世界規模での感染者総数は推定で約2億4100万人で2019年比で約1400万人拡大。死者は約62万7000人で、6万9000人多かった。犠牲者のうち4万7000人はコロナ禍のしわ寄せでマラリア対策……