不条理なる故に信ず

不条理なる故に信ず

 教文館の『アウグスティヌス著作集』13(1981年)を読んでいたら、月報Ⅷが挟まっていた。中に土岐正策氏の「不条理なる故に信ず」という題の文があった。その中に次のようにある。

 《 この言葉は、時にはアウグスティヌスのもの、時にはテルトゥリアヌスのものとして引用されるが、実はア……

アナログとデジタルと私

アナログとデジタルと私

 数十年前、アナログとデジタルという聞きなれない言葉が突如、日本社会を席捲した。両者の違いの説明に新旧の時計の表示方式の違いが利用された。時刻を針で示す旧来の時計と数字で示す新規の時計との違いで説明されたのである。
 私は長いこと、デジタルとは旧式をいうのだと思っていた。……