みずほの暴力団融資問題が発覚した2013年に時計の針を戻す。問題融資の説明が二転三転したみずほ銀行。表面化しないよう、ひた隠しにしてきた銀行の底深い闇を探る。
みずほの3.11直後2度目の大規模システム障害は必然、前回の教訓を生かせなかった末路 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
東日本大震災の直後という最悪のタイミングで、みずほ銀行のシステムがダウンした。銀行業務の基本で、社会インフラとして果たすべき決済機能の提供すらできなくなったのだ。みずほ銀は約10年前にも同じようなトラブルを起こしており、存在意義すら問われかねない危機に陥った。…
みずほが8000億円増資しても会長3人が退任しても、袋小路にはまり込んだ苦しい事情 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
2010年5月、みずほフィナンシャルグループは、8000億円規模の増資を発表。併せて懸案だった3会長の退任も発表して「変革」を前面に打ち出した。他メガバンクに比べて劣っている資本力や収益力で巻き返しを図る構えで、その姿勢はあくまで強気だった。しかし一方で、危うさも透けて見えていた。…
「りそなに抜かれた!」みずほの“3メガバンク脱落危機”が極まった泥沼の舞台裏 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが「りそなに抜かれた」と業界関係者が衝撃を受けた金融危機後に時計の針を戻そう。誕生時は最大の顧客基盤を誇り、ナンバーワンだったみずほフィナンシャルグループ。それがいつしか転落の道を歩み、メガバンクから脱落の危機に瀕している。どこで間違ったのか。…
「みずほ銀ショック」の内幕、問題企業の倒産を加速したみずほの“融資姿勢一変”の理由 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
リーマンショック前夜の2008年8月に時をさかのぼる。当時「みずほ銀行ショック」がささやかれるほど、みずほの融資姿勢が一変。問題企業の倒産を加速させていた。みずほ内で何が起きていたのか。…
みずほ「悪名高き1兆円増資」の舞台裏、将来に禍根を残したのが当然の理由 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほグループ「1兆円増資計画」の成否に注目が集まっている。優先株発行によって国内取引先1000社以上から資本調達する筋書きはひと筋縄ではいかず、取引先の不満は募っている。支店現場は増資要請に追われて、新規営業に手が回らない。腕力にモノをいわせた増資は、思わぬ後遺症を招く恐れもある。(2002年2月22日号ダイヤモンドレポート)…
みずほが金融危機後に3トップを一斉刷新、新社長・頭取3人が語った勝機と弱点とは? – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
世界金融危機「リーマンショック」後に時計の針を巻き戻す。みずほは発足以来初めて、持ち株会社と傘下2銀行のトップを一斉に交代した。新3トップは当時みずほにどのような勝機と課題を見いだしていたのか。…
みずほFG社長「旧行意識はもはやない」の空虚、2度目のシステム障害のはるか前に宣言 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
「みずほ統合から3年。旧行意識はなくなったのか」――。2005年当時のみずほフィナンシャルグループ社長だった前田晃伸氏へのインタビューでそう問いかけた編集部に対し、「旧行意識なんて言葉は久しぶりに聞いた」と前田氏は答えている。しかし、その旧行意識を要因の一つとするみずほのシステム障害があと2回続くことを知っている現代の私たちには、その言葉はあまりに空虚に響く。…
みずほ2度目のシステム障害に至る人事史、頭取候補の続々放逐に旧3行「超絶バランス人事」 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが最初のシステム障害を起こしてから3年――。過去を振り返ったとき、東日本大震災の直後にみずほが起こした2度目のシステム障害の要因になったとの指摘もある人事が当時行われていた。未来の頭取候補と評された有力幹部が次々とみずほを放り出され、「役員連中は皆イエスマンになっている」という声が聞かれるようになった。さらに、旧3行の縄張り意識を色濃く反映した超絶バランス人事も続いていたのだ。…
みずほが最初のシステム障害で「取締役9人総退陣」したのに呪縛を断ち切れなかった理由 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
最初の大規模システム障害の責任を取って、みずほは当時の取締役9人が総退陣した。しかし、それにもかかわらず、みずほは「呪縛」と決別することができなかった。その理由を探ると、なぜみずほが「言われたことしかしない銀行」になったのかを考える上で示唆に富む数々の真相が浮き彫りとなった。…