日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行が翌年に分割・合併し、2つの銀行に再編される――。その当時、株式市場でみずほは、3本の首を持つ怪獣「キングギドラ」になぞらえられていた。
みずほは“合併の2本柱”を両方しくじった、最初のシステム障害を招いた「3頭体制」の末路 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが統合直後に起こした最初の大規模システム障害の直後まで時計の針を巻き戻す。その元凶がどこにあったのかを探ると、約20年後に起こした3度目の大規模システム障害と驚くほど重なる。みずほが合併当初から抱えていたガバナンス不在の実態に迫った。…
「実害はない?ふざけるな!」みずほ最初のシステム障害で中小企業経営者が憤怒の抗議 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが起こした最初の大規模システム障害の被害者となった中小企業経営者のインタビュー記事をお届けする。銀行の決済機能がマヒしたら企業の生死に関わる――。みずほのシステム障害の罪深さと本当の怖さの生々しさが伝わってくる。…
みずほ最初のシステム障害後に損害賠償請求の嵐、金利引き下げ・手数料減免要求も – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
押し寄せる損害賠償請求――。みずほのシステム障害で被害を受けた顧客から損害賠償を求める声が続々上がった。みずほは、ひそかに補償請求、貸出し金利引下げ要求などのクレーム実態調査を開始。内部文書による一斉指示に、焦りがにじみ出ていた。…
みずほ誕生直後から旧3行が主導権争いに明け暮れた理由、「1年半の空白」で生じた悲劇 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが、不祥事を何度繰り返しても生まれ変われず、金融庁に「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と企業文化を酷評されるに至ったのはなぜか。今回は、「みずほホールディングス」が誕生するも、傘下に日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の旧3行がぶら下がっていた端境期にフォーカスする。「みずほ」の名の下に結集した旧3行だったが、統合作業の中で早くも主導権争いに明け暮れていた。…
みずほ「世界4位・収益力1兆円」の夢が崩壊した理由、3行合併の急所は予見されていた – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが、不祥事を何度繰り返しても生まれ変われず、金融庁に「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と企業文化を酷評されるに至ったのはなぜか。日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の旧3行が合併してみずほ銀行が誕生する前夜に時をさかのぼって検証する。「週刊ダイヤモンド」は旧3行が統合して誕生する新銀行の強みと弱みを分析していた。それを振り返ると、当時予見されていた「システム統合の困難さ」や「旧行同士の権力争い」といった合併の急所に沈み込み、世界で戦えると期待された「強み」が崩壊した虚しさが…
みずほの「たすき掛け人事・縦割り組織」問題は、前身の第一勧銀から続く呪縛だった – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
みずほが、不祥事を何度繰り返しても生まれ変われず、金融庁に「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と企業文化を酷評されるに至ったのはなぜか。その真相をえぐるため、本稿ではみずほの前身3行の1行、第一勧業銀行が起こした総会屋への利益供与事件を取り上げる。実は、第一銀行と日本勧業銀行の対等合併で誕生した第一勧銀はこの時、後のみずほでも大問題を引き起こした「たすき掛け人事・縦割り組織化」で傷口を広げてしまった。自らの病巣の広がりと事態の急転を把握できず、首脳人事撤回、役員の大量辞任に追い込ま…
みずほが「言われたことしかしない銀行」に至った真相、20年超に及ぶ内部闘争の全内幕 – みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相
「週刊ダイヤモンド」が過去20年にわたって伝えてきたみずほの関連特集・レポートなどから100ページ超に及ぶ記事を厳選し、特集『みずほ「言われたことしかしない銀行」の真相』に再編集した。みずほが、不祥事を何度繰り返しても生まれ変われず、金融庁に「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と企業文化を酷評されるに至ったのはなぜか。その真因をえぐるために、今こそ読むべき、みずほの歴史的転換点を描いた記事をお届けする。…