2021年10月1日、製薬会社のメルクが経口治療薬「モルヌピラビル」の第3相臨床試験で、新型コロナウイルス感染症の入院リスクと死亡リスクを約50%減らすことができたという研究結果を発表しました。このモルヌピラビルがなぜ新型コロナウイルス感染症に効果があるのかを、科学ジャーナルのNatureが解説しています。続きを読む……
インフルエンザと新型コロナのワクチンは同時接種しても安全なのか?
冬季にはインフルエンザの流行が予測されますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種とインフルエンザワクチンの接種時期の重複が心配な人も多いはず。この点について、イギリスの研究チームが2つのワクチンを同時に接種した時の副反応や効果といった調査結果を公開しています。続きを読む……
バイアグラの価格が爆下がりした結果男性の自殺率が低下
メンタルヘルスの悪化はしばしば性欲の低下につながりますが、反対に性欲を高めることでメンタルヘルスが改善するかどうかは定かではありません。ただし、50代の男性の間では一部そのような効果があったようで、スウェーデンで行われた研究では「バイアグラ(勃起不全治療薬)の価格低下と使用の増加からメンタルヘルスの改善が見られ、男性の自殺率が低下した」ということが明らかになっています。続きを読む……
テレポートやタイムトラベルなど「理論的には実現可能」なSF概念5選
テレポートやタイムトラベル、ワープ航法などSF映画やSF小説には魅力的な概念が多数登場します。そんなSF概念の中でも「理論的には実現可能」とされているものについて科学系メディア・Live Scienceが解説しています。続きを読む……
吃音のある成人は「自分の声を誰も聞いていない」と信じていると吃音が出なくなるとの研究結果
吃音(きつおん)は言葉が円滑に話せない発話障害の1つであり、言葉を話す時に最初の1音に詰まったり、同じ音を繰り返してしまったりします。アメリカのジョー・バイデン大統領をはじめ、世界中で7000万人もの人々が悩まされているという吃音について、「吃音のある成人は『自分の声を誰も聞いていない』と信じていると吃音が出なくなる」という研究結果が発表されました。続きを読む……
スポーツやゲームで複数人で「ゾーン」に入ると脳が同期されることが判明
スポーツや作業に集中すると、他の物事への意識が薄れ、時間が遅く進むように感じるゾーン(フロー)に入ることがあります。また、バスケットボールなどのチームスポーツや、複数人での楽器演奏、マルチプレイゲームなどが「チームフロー」と呼ばれる複数人で同時にゾーンに入る状態を引き起こすことも知られています。このチームフローについて東北大学や豊橋技術科学大学を含む国際的な研究チームが分析を行い、チームフローに特有な脳の状態を明らかにしました。続きを読む……
人類がブラックホールの存在を知る8つの方法
ブラックホールは、光さえ抜け出せないほど強力な重力を持つ天体なので、可視光だけでなくX線や赤外線などあらゆる波長の電磁波を使っても、その存在を直接観測することはできません。そんなブラックホールの存在を知るために科学者たちが編み出してきた8つの方法を、科学系ニュースサイトのLive Scienceがまとめました。続きを読む……
「地球に衝突しそうな小惑星を核兵器で爆破する」ことで地球を滅亡から救うことができる
映画「アルマゲドン」では地球に衝突しそうな小惑星の内部に核爆弾を仕掛け、爆発によって軌道を変えるというミッションに挑む主人公らの姿が描かれています。アメリカの研究チームが発表した論文では、実際にこうした「小惑星を核兵器で爆破する」という解決策が地球滅亡を回避する上で有効だと示されました。続きを読む……
心拍数を抑えるよう意識づけるゲームは子どもや若者の反抗的行動を減少させる
神経発達障害の1つとして知られる「情動調節不全」には、向精神薬や認知行動療法が効果的ですが、重大な副作用があったり、治療中断の割合が高かったり、実際のスキルに結びつかないなど、いろいろな問題があります。ボストン小児病院やハーバードメディカルスクールなどの研究者らは、「情動調節不全」の既存の治療法を補う「RAGE-Control」というゲームを開発。これまでに比べて、よりうまく「怒り」をコントロールすることに成功しました。続きを読む……
オーロラから音が聞こえるというウワサは科学的に正しいのか?
幻想的な光が特徴的なオーロラから「音が聞こえる」という事例が、数は少ないながらも地元住民や科学者らから報告されています。いまだ真偽が分からずに論争の的となっている「オーロラの音」の実体について、ケンブリッジ大学の科学哲学者であるフィオナ・アメリー氏が解説しています。続きを読む……