“金の卵”探しに躍起、日航・ANAの非航空開拓へ模索続く 合理化効果で赤字圧縮

 国内航空大手2社の令和3年4~6月期連結決算が出そろった。日本航空とANAホールディングス(HD)ともに、新型コロナウイルス禍での黒字化とはならなかったが、前年同期から赤字幅を大きく圧縮させ、回復トレンドにあるとの見方を示した。ただ、脆(ぜい)弱(じゃく)性を露呈した航空事業一本足からの脱却は緒に就いたばかりで、今回はコスト削減に支えられた面が大きい。非航空事業の収益化に向けては模索が続く。…

埼玉の農産物を東武東上線で輸送、池袋駅で販売

 東武鉄道は、埼玉県東松山市や同市周辺で収穫され売り場に出された農産物を、東武東上線で池袋駅(東京都豊島区)へ運んで販売する取り組みを始めた。企業が食品などの貨物を鉄道に持ち込んで運ぶことができる「有料手回り品料金制度」も導入し、食品ロスの解消を図る。新型コロナウイルス感染拡大で乗客数が減少する中、鉄道輸送の新たな形を模索する。…

米ウーバー利用額が最高 ワクチン進展で配車回復

 米配車大手ウーバー・テクノロジーズは4日、2021年4~6月期のサービス利用総額が前年同期と比べ2・1倍の219億ドル(約2兆4千億円)と、四半期として過去最高を更新したと発表した。新型コロナウイルスワクチンの接種進展で配車利用が大幅に回復した。…

海運3社が過去最高益 4~6月期、巣ごもり需要で

 海運大手3社の令和3年4~6月期連結決算が4日出そろい、日本郵船、商船三井、川崎汽船とも最終利益が1千億円を超えて4~6月期としては過去最高となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で家具や玩具の荷動きが活発になり、コンテナ事業が利益を押し上げた。…

「夏の需要が完全になくなった」 緊急事態宣言拡大 宿泊、運輸業界に嘆き

 2日から大阪府など4府県への緊急事態宣言発令と5道府県に「蔓延防止等重点措置」が適用されることで、サービス業への打撃が懸念される。特に夏の書き入れ時を迎えた観光、運輸業界には追い打ちとなりそうだ。国内旅行は増加の見込みもあっただけに出ばなをくじかれた格好で、今年も厳しい状況が続く。…