山梨に富士山ビューの展望台新設、改装相次ぐ 新たな魅力で訴求

 山梨県の自治体や企業が富士山の展望台新設や改装を進めている。新型コロナウイルス禍で観光業界は厳しい環境に追い込まれたが、感染急減によって国内の観光客が戻り始め、来年以降の訪日外国人旅行者(インバウンド)の回復も期待される。その中で、これまでにない富士山の絶景の提供やアクセスを改善することで、富士山ビューの魅力を再訴求する狙いだ。…

【鉄道新潮流】5Gが導く高速自動運転 サービス・現場変革も JR東

 鉄道事業者の間で、大容量データを遅延なくやり取りできる第5世代(5G)移動通信システム導入に向けた取り組みが活発化している。高速列車内でオンライン会議に参加できるといった旅客サービスや、遠隔制御で鉄道事業を効率化する自動運転分野での活用が期待されるからだ。各社は鉄道事業を大きく進化させる可能性を秘めた先端技術に力を注ぐ。…

「小豆島航路を守る」 公共交通の救世主が盟友にささげるフェリー

 国際両備フェリーがこの夏、高松-小豆島・池田航路(香川県)で、新造フェリー「第十一こくさい丸」を就航させた。フェリーの新造は、同社の前身でもある国際フェリーの創業者、片山鹿之助氏の悲願だったという。片山氏は昨年11月に急逝。盟友として小豆島航路発展のために尽力してきた両備グループ代表で国際両備フェリーの小嶋光信社長(76)は、新造フェリーに特別な思いを抱く。「公共交通の救世主」とも呼ばれる小嶋社長にその思いを尋ねた。…

観光回復へ華やぐ工事中の道後温泉、アートスポット切り札になるか

 松山市の観光名所、道後温泉が華やいでいる。国の重要文化財・道後温泉本館は保存修理工事の真っ最中で、正面玄関も鉄骨で覆われ見慣れた光景からかけ離れているが、そこから徒歩数分の場所にある道後温泉別館飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の広い中庭一面に、ぱっと華やかな花の写真が敷き詰められている。アートな新スポットとして、コロナ禍に見舞われた観光回復のための切り札になるか注目される。…

鉄道ファンがサポーター、愛を乗せて走る「天空の駅」発のトロッコ列車

 島根県と広島県を結び、平成30年3月に廃線となったJR三江(さんこう)線の線路やトンネルなどの遺構を活用し、10月から島根県邑南町(おおなんちょう)のNPO法人が県境を流れる江(ごう)の川にかかる鉄橋を渡るトロッコ列車を走らせる社会実験を行っている。地上約20メートルにあることから廃線直前には「天空の駅」と人気を集めた旧宇都井(うづい)駅(同町)を発着点に運行する往復約1・5キロ。NPOは地元住民と全国の鉄道ファンで成り立ち、小さなトロッコ列車は地域振興の夢と、鉄道ファンの愛を乗せて走る。…

三陸道、来月18日全面開通 被災沿岸359キロつながる

 国土交通省三陸国道事務所は19日、東日本大震災の復興道路として国が整備を進めてきた三陸沿岸道路が12月18日に全線開通すると発表した。岩手県の普代村-久慈市の25キロ区間が同日通行可能となり、仙台市から青森県八戸市までの359キロが自動車専用道路でつながる。…