木村敬一と富田宇宙のワンツーフィニッシュは、日本中の涙を誘った。2歳で失明した30歳木村と、次第に視力を失った32歳富田。水泳男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)の2人は、幼少期からライバルだった五輪の瀬戸大也と萩野公介とは違……
パラトライアスロン代表7人の勇姿、もうすぐ見られる/加藤友里恵
いよいよパラリンピックが開幕。今回はパラトライアスロンの出場選手について触れたい。 パラトライアスロンは8月28、29日の2日間で開催され、距離はスプリントディスタンス(スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロ)、カテゴリーは男……
2m46cmの英雄…世界の超人が集う夏 人間の可能性へのチャレンジ
東京パラリンピックの開会式の選手入場行進で、身長2メートル46センチのイランの英雄がひときわ目を引いた。シッティングバレーボールのエース、モルテザ・メフルザドセラクジャニで、前回リオデジャネイロ大会金メダルの立役者。競技は座ってプレーす……
「みんなちがって、みんないい」東京パラは個性、らしさ「知る」きっかけに
東京2020大会の後半戦、パラリンピックが24日にスタートする。世界160カ国から約4400のアスリートが集まり、来月13日まで22競技537種目が行われる。競泳、陸上、そして新競技のバドミントンなどにメダル有力な日本選手も多く、オリン……
「見る人の心に残る演技」フィギュア日本一経験の岩野桃亜アイスダンス転向
フィギュアスケートで高い関心が寄せられる女子シングル。そこで同世代の日本一も経験したスケーターが、新しい道を選んだ。 この春、岩野桃亜(もあ、17)はアイスダンスへの転向を決めた。 「1からフィギュアスケートを習っているようです。『別の……
選手の活躍に心動かされても開催地の実感なし「東京」見えなかった東京五輪
あなたは「東京オリンピック」を見ただろうか。日の丸を振る選手たち、流れるオリンピック・マーチ、盆踊り…。どれも「東京」を意識した演出だが、なぜか遠くに感じた。海外の大会と同じ。東京と大会の間には「距離」があった。 13年9月の開催決定か……
種目倍増した「混合の五輪」止まらないショー化もテレビ観戦にはピッタリ
競泳の混合メドレーリレーは、最高のエンターテインメントだった。「先に男子2人だから、逃げ切るのは難しいぞ」とか「最初が女子だから、男子で追いつくよ」と、見ながら興奮。いまひとつ調子が出ていない日本は予選落ちしたが、十分楽しめるレースだっ……
エレキギターの歩みが示すスケートボードの未来
1960年代半ば、エレキギターを持つ若者には「不良」のレッテルが張られた。爆発的なブームは中学、高校生にも広がり、警戒した全国各地の教育委員会は禁止令を発出した。笑い話ではなく実話である。確かに電気のごう音は近所迷惑だったが、エレキを抱……
3人制バスケ山本麻衣&富永啓生、幼少期仲良く手つないだ2人が五輪で奮闘
19年前の夏に撮影された、当時2歳の女の子と、1歳の男の子が仲良く手をつないでいるツーショット写真。その2人は2021年、東京オリンピック(五輪)の新種目に採用されたバスケットボール3人制で、いずれも日本代表として奮闘した。1人は女子代……
コロナ禍の五輪で鍵になる試合勘 「水中のにおい」まで想像できるか?
「水のにおいまで想像したよ」。 コロナ禍に襲われ、1年延期となった東京五輪。その間、国際試合の中止が相次ぎ、試合から遠ざかっている選手は競技を問わず多くいる。例えば、日本でもレスリング女子は、4月に予定していた国際大会を感染リスクから回……