温暖化の魔の手は、人間の息がかかっていないアマゾンの熱帯林にまで及び始めているようです。
カリフォルニア統合生態研究所(Integral Ecology Research Center・米)はこのほど、過去40年間で、アマゾンに生息する鳥類の体が小さくなると同時に、翼幅が長くなっていることを明らかにしました。
これまでにも、鳥の体が小さくなっているという報告はありましたが、そのほとんどは渡り鳥が対象であり、要因も狩猟や殺虫剤、森林破壊が挙げられていました。
しかし今回は、人の手が入っていないアマゾンの鳥たちであり、温暖化が原因と見て間違いないようです。
研究は、11月12日付けで学術誌『Science Advances』に掲載されています。
目次 体は小さくなり、翼は長くなる長くなる翼は「飛行能力」を保つため? 体は小さくなり、翼は長くなる 研究チームは、1970年代から約40年にわたり…
参考文献
Climate Change May Have Done 2 Odd And Contradictory Things to Birds in The Amazon
https://www.sciencealert.com/climate-change-has-done-2-odd-and-contradictory-things-to-birds-in-the-amazon
Amazon Rainforest birds’ bodies transform due to climate change
https://phys.org/news/2021-11-amazon-rainforest-birds-bodies-due.html
元論文
Morphological consequences of climate change for resident birds in intact Amazonian rainforest
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abk1743