米国の10月の消費者物価上昇率が6%を超えるなど、米国ではインフレ圧力が高まっている。年初には2024年以降とされていたFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは22年に前倒しになりそうだ。しかし、長期金利は大きく上昇していない。その理由は2つある。…
米量的緩和縮小に備える市場、シナリオ狂わす「2つの欧州リスク」 – マーケットフォーカス
FRB(米連邦準備制度理事会)が年内にテーパリング(量的緩和縮小)を開始、23年にも利上げするというのが市場の既定路線になりつつある。米国の社債市場、欧州の国債市場など各市場はその路線を織り込み、冷静に推移している。しかし、22年のフランスの大統領選挙、イタリアの総選挙次第では、市場に波乱が起きる可能性がある。…
米テーパリング後「波乱」リスク、金利上昇が商品安・ドル高・株安を招く – マーケットフォーカス
米国の物価は年初からの国際商品市況の高騰によって、一時的に押し上げられている面が小さくない。その影響は2022年初めには、そこに、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が重なりそうだ。テーパリングによる買い入れ額減少の影響が大きい物価連動国債の利回り(実質金利)が過度に上昇するリスクがある。その場合、商品市況下落、ドル高、株価下落といった市場の混乱が起きかねないことに注意が必要である。…
原油が高値から約2割下落も、長めの時間軸では上昇を見込む理由 – マーケットフォーカス
原油相場は7月上旬に高値を付けた後、8月下旬にかけて約2割下落した。経済正常化に伴う需要増加期待、デルタ株による新型コロナウイルス感染拡大など強弱の材料が入り混じり、不透明感が強い相場が続いている。ただ、長めの時間軸で見れば世界需要持ち直しで上昇していくと予想される。…
ポストコロナ対応の投資需要で、成長期待が高まる「2つの業種」 – マーケットフォーカス
コロナ禍と米中対立でサプライチェーンの立地はグローバル型から消費地隣接型へと変わる。そうした構造変化に対応するために、世界的に設備投資需要は高まっていく。日本株もその恩恵を受けるが、その中でも成長が期待できる“2つの業種”を挙げる。…
FRB「年内にも」量的緩和縮小開始へ、ドル金利上昇でドル高商品安に – マーケットフォーカス
FRB(米連邦準備制度理事会)は、「平均インフレ率目標」の施策を転換し、年内にも量的緩和縮小を開始しそうだ。ドルの実質金利上昇期待でドルは高くなり、資源など商品価格は下落基調にある。当面、この流れは変わりそうにない。…
ニクソン・ショック50年の日本の盛衰、円高にひるまず海外資産を獲る時代 – マーケットフォーカス
主要国通貨が変動相場制に移る契機となったニクソン・ショックから50年、そこから四半世紀、日本は経済大国として台頭し、次の四半世紀には一転、停滞し、閉塞状況に陥った。円相場もまた、日本の盛衰を映す変遷をたどっている。日本の投資家として、この変化を冷静に踏まえて、どう攻め、自らをどう守るかを、円相場の視座から考える。…
底堅い金相場、米利上げ前出し観測でも高止まりする「2つの理由」 – マーケットフォーカス
金相場が底堅い動きを見せている。米国の利上げ前倒し観測などの弱気材料はあるものの、新型コロナウイルスのデルタ株による感染拡大、主要国の中央銀行の大幅な金融緩和、巨額の財政支出を背景としたインフレや金融市場の波乱への懸念が、金相場の押し上げ材料となっている。…
FRBの方針転換が、実質金利低下→長期金利上昇のメカニズムを狂わせる – マーケットフォーカス
通常であれば実質金利低下は一時的な長期金利低下をもたらすが、最終的にインフレ率上昇を通じて金利上昇要因となる、しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ率の目標上振れ容認姿勢を転換したことで、早期の金融引き締めでインフレが抑制されるとの予測につながり、実質金利低下が金利上昇をもたらさない可能性が高まっている。…