電動車、快適な車内・走行音を演出 大手メーカー ゲーム・映画業界と協業

 大手自動車メーカーが電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の音づくりにこだわっている。モーターを使って走る電動車は、エンジン車よりも静かで、運転手の意識が車内の音に向きやすい。これまでのエンジン音に代わる電動車ならではの響きを求め、ゲーム会社や映画音楽の作曲家と共同開発する動きが出ている。…

スズキ、相良工場3日停止 従業員28人がコロナ感染

 スズキは15日までに、従業員28人の新型コロナウイルス感染が確認されたため、相良工場(静岡県牧之原市)の稼働を14~16日の3日間停止すると明らかにした。従業員の感染でスズキが国内工場を止めるのは初めて。28人は車体組み立てに従事しており、同じ工程で働く従業員約450人にPCR検査を実施した。…

島津製作所、非破壊検査装置の最新機種を発売 自動化で作業時間短縮

 島津製作所は、電子回路基板の傷など対象を破壊することなく検出する非破壊検査に使用する「マイクロフォーカスX線検査装置」の最新2機種を発売した。検査工程の自動化で作業時間を短縮し、解像度を高めて撮影範囲を拡大。通信機能を搭載して業界初の従量課金サービスも導入した。…

半導体材料2・5倍に増強 住友化学、旺盛な需要対応

 住友化学は、半導体の基板に電子回路を焼き付ける際に使うレジスト(感光材)の生産能力を、令和6年度に現在の約2.5倍に引き上げることを決めた。数百億円を投じ、大阪工場(大阪市)の製造ラインを増やすほか、韓国南西部の工場にプラントを新設する。第5世代(5G)移動通信システム用など旺盛な半導体需要に対応する。大阪工場は今年2月にライン増設を決めたばかりだが、さらに拡張する。生産能力を増強するのは回路線幅が小さい最先端半導体向け。…

三菱マテリアル、ヤモリの足裏ヒントのやわらか「金属ゴム」開発 

 三菱マテリアルは、高温環境で使用できる金属でありながら、ゴムのような柔軟性を併せ持つ新材料「金属ゴム」=写真=を開発した。ヤモリの足裏にある超極細の剛毛にヒントを得て、金属表面に微細な形状加工を施した。航空宇宙や半導体、医療分野で2~3年後の商品化を目指す。工業材料は一般的に、耐熱性が必要な場合に鉄やアルミなどの金属材料が使われ、柔軟性が求められる用途ではゴムに代表される有機材料が選ばれる。一方、金属は柔軟性を欠き、ゴムは使用環境が300度以下に限定される難点があった。…

完全キャッシュレスの食品小売店開業 埼玉・ふじみ野

 レジを通さずスマートフォンだけで買い物ができる食品小売店「たべりば」が、埼玉県ふじみ野市の商業施設「トナリエふじみ野」にオープンした。スマホアプリで商品バーコードを読み取って決済する仕組みを採用しており、新型コロナウイルスの感染拡大長期化に伴って高まる「非接触」のニーズに対応する。…

変わらぬ日本経済の“弱点” コロナ長期化で非正規にしわ寄せ 

 UAゼンセンの発表からは、新型コロナウイルス感染の長期化が、雇用にも深刻な影響を及ぼしていることが改めて浮き彫りとなった。特に非正規労働者への影響は大きいとされる。リーマン・ショックの際も、不安定な非正規雇用の問題は注目されたが、その後も非正規の比率は増加傾向にあり、日本経済が抱える構造的な“弱点”は残ったままだ。…