脱炭素社会の実現に向けて、二酸化炭素(CO2)を排出しない技術を確立するため、製造業による自社工場を利用した実証実験が活発化している。製造各社はCO2排出量ゼロを目指す長期的な環境目標を定めて達成に向けて動くとともに、技術の事業化にも取り組む。…
半導体不足、コロナ… トヨタ業績予想据え置きには強い危機感
トヨタ自動車が4日発表した令和3年4~6月期連結決算は、世界的な半導体不足などの逆風があるなかでも効率的な生産体制で新型車を相次いで投入したほか、営業面の努力も成果を挙げ、新型コロナウイルス禍からの回復を鮮明に印象づけた。にもかかわらず4年3月期の業績予想を据え置き、上方修正しない慎重な姿勢の背景には、半導体不足の解消やコロナ感染の収束が見通せないことへの強い危機感がある。…
ソニー、最終利益7000億円に 令和4年3月期予想を上方修正
ソニーグループは4日、令和4年3月期の連結最終利益予想を7千億円に上方修正した。従来予想は6600億円だった。音楽や家電分野などが好調で、利益を押し上げる見通し。売上高は9兆7千億円に据え置いた。…
ホンダ、自動車販売15万台減 2022年3月期、半導体不足で
ホンダは4日、世界的な半導体不足などの影響で、2022年3月期の自動車の世界販売見通しを485万台と、従来計画から15万台引き下げた。連結業績予想は販売費などのコスト削減効果を踏まえて上方修正し、最終利益を従来の5900億円から6700億円に、売上高も15兆2千億円から15兆4500億円に増加すると見込んだ。…
日立、仏企業から鉄道信号事業買収 事業価値は2000億円超
日立製作所は4日、重工分野を手掛けるフランス企業タレスから鉄道信号関連事業を買収すると発表した。事業価値は約2150億円で、買収価格は今後詰める。鉄道信号事業をグローバルに拡大させることを狙う。…
トヨタ最高益8978億円 4~6月、販売増で5倍に
トヨタ自動車が4日発表した令和3年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比72・5%増の7兆9355億円、最終利益が約5・7倍の8978億円で、いずれも4~6月期としては過去最高となった。国内外での販売増が業績を押し上げた。…
日立製作所・小島啓二社長兼COOインタビュー
こじま・けいじ 京大院修了、昭和57年日立製作所入社。平成20年中央研究所長、23年日立研究所長、24年執行役常務、26年CTO(最高技術責任者)兼研究開発グループ長、28年執行役専務、30年執行役副社長、令和3年6月から現職。東京都出身。…
日立、目指すはアップルの革新性 1兆円買収でDXを世界展開
日立製作所のトップの布陣が7年ぶりに変わり、東原敏昭会長兼CEO(最高経営責任者)と小島啓二社長兼COO(最高執行責任者)の新体制が本格的に動き出した。令和3年4~6月期の本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比約2.2倍の1304億円と、足元の業績は堅調だ。8年3月期までに営業利益が安定的に1兆円を超えるようにするとの新たな経営目標の実現に向け、今後、一層の収益力強化の鍵を握るのが7月に買収を完了した米IT企業のグローバルロジックだ。約1兆円を投じた大型買収の成否を市場は注目している。…
NSX生産終了のホンダ、EV化加速 四輪事業立て直しへ
ホンダが高級スポーツカー「NSX」の生産を令和4年12月で終了する。決断の背景には、かつて進めた拡大路線の失敗で利益率が低迷する四輪事業の立て直しを急ぐとともに、2050(令和32)年に温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を達成するという大きな課題を抱えることがある。電動化などに対応するため、看板車種でも聖域なく淘汰(とうた)する動きが進む。…