【東京舞台さんぽ】樋口一葉を成長させた吉原の隣町 小説「たけくらべ」の竜泉

 樋口一葉の名作『たけくらべ』は、一葉が吉原遊郭に隣接する下谷龍泉寺町(現在の東京都台東区竜泉)に住んでいた頃の体験に着想を得た作品だ。そこでの生活が小説家としての一葉を成長させ、多くの作品に影響を与えた。一葉はどんな経験をしたのか、思いを巡らせながら歩いた。…

今ならワンルームが格安?アフターコロナで賃貸住宅市況に起こること – ビッグデータで解明!「物件選び」の新常識

コロナショックで賃貸住宅市況は急変した。都区部の稼働率は急減し、それまで行ってきた家賃の値上げができなくなった。しかし、感染状況が落ち着いて通勤者は戻りつつあり、外国人の入国も再開された。今後、賃貸住宅市況に起こる変化を探る。…

【週末、山へ行こう】かつては「関東屈指の城」の跡  八王子城山(東京都) 標高446メートル

 低山ハイキングをしていると、山頂や登山道の途中の広場が「城跡」となっているところによく出くわす。戦国時代には、山の険しい地形を利用した山城が多く造られた。たとえば山梨・大月駅から見える岩殿山は山頂に岩殿山城が築城されていた。箱根の湯坂道を歩くと、箱根湯本近くに湯坂城(跡)というちょっとした広場がある。…

【新書のきゅうしょ】尾張藩士の日常に昭和サラリーマンが共感しベストセラーに 神坂次郎著「元禄御畳奉行の日記」(中公新書、1984年)

 徳川時代元禄期、藩に仕える武士が綴った日記を作家の神坂次郎がまとめたのが『元禄御畳奉行の日記』。同じように安定した御代に暮らすサラリーマンの共感を呼んだか、昭和元禄後期に出版されべストセラーになった。…

【銭湯 湯悠散歩】キンキンの水風呂が大好評 “おもてなしの心”にあふれた都会のオアシス 東京・三軒茶屋「駒の湯」

 東急田園都市線・世田谷線三軒茶屋駅から世田谷通りを環七方面へ徒歩5分。伊藤駒三さんが戦前から営んでいた銭湯を、1948(昭和23)年に先代が買い取った。“日本の誇りであり、伝統文化である銭湯を守りたい”との思いから、現在、関根良雄さん(顔写真)が2代目を引き継いでいる。…

【中高年の婚活Q&A】婚活に親が介入すると敬遠される? 忙しい子どもに代わって親が婚活進める“代理婚活”受け付ける結婚相談所も

 「親離れしたいと独り暮らしを始めたので、結婚間近と思っていたんですが」 そう静かに語るのは、東京都国分寺市のKさん(64)。長男のTさんは40歳というからKさんの期待も理解できるところ。…

【S列車で行こう シルバーマル“得”ぶらり歩き】映画「燃えよ剣」に感動、新選組をしのぶ 「近藤勇の墓訪問」

 元来新選組が好きで、京都の壬生の屯所跡や函館五稜郭などゆかりの地を見て回ったことがある。だから、司馬遼太郎の「燃えよ剣」が映画になったので、さっそくシルバーパスでバスに乗り、自宅から10分ほどのところにあるイオンシネマ板橋に行った。…

【BOOK】科学的でない霊現象を受け止める「大切さ」 僧侶と医師の話聞き、除霊の「記録」を決心 作家・奥野修司さん『死者の告白』

 人が死ぬとき、合理的に解釈できない不思議なことがしばしば起こる。総計2万2000人余りの命が失われた東日本大震災のような過酷な状況下では、なおさらだろう。震災後の2012年、宮城県を訪れた著者は、当地の古刹・曹洞宗通大寺の金田諦應住職が、死者の霊に憑依されて苦しんでいる20代の女性・高村英さんを救うために続けている「除霊」の現場に足を踏み入れた。長期間の取材を通して見えてきたのは、人の生と死を超越する「霊魂」の謎めいた世界だった。…

【華川瑶香の未来を輝かせる占星術】11月19日は新月、部分月食の前後で「財布の浄化」を 白い箱に財布とあら塩を入れ、数日置くと…今後の金運上昇!

 11月19日は牡牛座で新月。時間は17時57分。部分月食をともなうこの日の前後に行うといいのが「財布の浄化」。まずは白い箱を用意。そこにあら塩や岩塩、または水晶や水晶のさざれを敷いて、中身を抜いたお財布を入れてフタをする。可能であれば2~3日休ませると、今後の金運が大きく上昇。新月の数日前から始めてみても吉。…

【マンガ探偵局がゆく】謎のマンガ家・黒川哲は何者? 『忍者武芸帳』や『カムイ伝』にも通じる別名義作「鬼」 白土三平さん追悼

 依頼人が読んだというのは、1959年夏にあかしや書房が発行した短編集『魔剣』第1集に収録された黒川哲・作画の「鬼」であろう。扉には「面影三四郎シリーズ 誕生の巻」とあるが、続編は見つかっていない。また、黒川哲というマンガ家も消えた。…