草刈りで城再建、築城500年・八王子「滝山城」保存の計

 【TOKYOまち・ひと物語】今年で築城500年を迎えた八王子市の滝山城。「続日本100名城」にも選ばれた景勝地だが、かつてはあちこちに草木が生い茂り、史跡としての知名度はいま一つだった。郷土の誇りをよみがえらせたいと、15年以上遺構の保存活動に取り組んできたのが、「滝山城跡群・自然と歴史を守る会」理事長の尾熊治郎さん(77)だ。草刈りやガイドボランティアを通じて、今も城の認知度向上に力を注いでいる。…

20年以内に3割超す空き家 全国で848万戸、一刻も早い処分を

 少子化が進み人口減少が続くなか、空き家が増え続けている。相続人がおらず、空き家となった住宅は倒壊し、近隣の家や道路に危険が及ぶ恐れもあり、自治体が所有者に代わり建築物を取り除く略式代執行が行われている。総務省の統計によると、昭和63年に394万戸だった空き家は、平成30年に848万戸と2倍超に。岡山市は空き家率が14・5%と、全国の政令指定都市で3番目に高く、担当者は「今後も人口減少は続く。親が亡くなったなどの事情で住むことのない家を相続している場合は、早めの処分を心がけてほしい」と呼びかけている…

宗教改革が時計産業発展に貢献? 「機械式時計大全」著者、山田五郎さんに聞く

 【ザ・インタビュー】ファッションや西洋美術、街づくりなどで細かすぎる情報を発信、頼りになる“五郎教授”は時計、とくに機械式時計の大家でもあった。「機械式時計大全」(講談社選書メチエ)では「セイコー」、「シチズン」の日本メーカーはもとより、「パテック フィリップ」、「オーデマ ピゲ」、「ブレゲ」などが世界の著名ブランドに達するまでの歩みをたどる。あわせてマニアがのめりこむクロノグラフや天文表示といった複雑機構の仕組みから、針の種類と呼び方にいたるまで、豊富な写真と図解を用いて説明した。…