イルカたちも「性の喜び」を知っているようです。
海中を泳ぐ優美な姿に似合わず、一部のイルカ(バンドウイルカ)は非常に活発な性行為を行います。
イルカたちの性行為は異性間だけでなく同性間でも頻繁に発生し、オス同士のカップルでは、お互いのペニスをアナルに入れたり、さらには背中の潮吹き穴(呼吸口)にもペニスを突っ込むことが知られています。
潮吹き穴は人間でいう鼻にあたる器官ですが、ホモセクシャルのイルカたちにとってはセクシーに感じられる穴のようです。
一方、メス同士のカップルは鼻先や手足のヒレ、背びれを使って互いのクリトリスを刺激し合います。
オス同士に比べると、まだ理解しやすいかもしれません。
ですがそもそもイルカのクリトリスについて、私たち人類はほぼ「無知」の状態にありました。
そこで今回、米国マウント・ホリヨーク大学(MHC)の研究者たちは、海岸に打ち上げられて死んだイルカを解剖して、クリトリスの秘密を探ることにしました。
研究内容の詳細は1月10日に『Current Biology』にて公開されています。
目次 イルカも「性の喜び」を知るためのクリトリスを持っていた発達したクリトリスは「交尾頻度」を増加させる イルカも「性の喜び」を知るためのクリトリス…
参考文献
Female dolphins have a clitoris much like humans’
https://www.sciencenews.org/article/dolphin-female-clitoris-sexual-anatomy
“IT FUNCTIONS TO PROVIDE PLEASURE TO FEMALES.”
https://www.inverse.com/science/dolphin-clitoris
元論文
Evidence of a functional clitoris in dolphins
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(21)01544-X