僧正遍照

末の露 本の雫や 世の中の 後れ先立つ
ためしなるらん  
              僧正遍照

(すえのつゆ もとのしずくや よのなかの おくれ
 さきだつ ためしなるらん)

意味・・葉先から落ちる露や根元にしたたり落ちる雫
    は、この世の中では遅い早いの違いがあって
    も、すべ……

相馬御風

山茶花の 一枝いけて つつましく けさの朝茶を
いただかむかも
                 相馬御風

(さざんかの ひとえだいけて つつましく けさの
 あさちゃを いただかんかも)

意味・・庭に咲いている山茶花の一枝を花瓶にでも活けて
    慎ましく今朝のお茶をいただこうかなあ。
……