与那国・台湾間に中国軍艦艇 昨年末以降24時間展開

 日本最西端の沖縄県・与那国島と台湾の間の海域で、中国軍艦艇1隻が24時間態勢で常時展開していることが30日、分かった。尖閣諸島(沖縄県石垣市)北方の北緯27度線付近にも中国軍艦艇2隻が張り付いており、日本周辺で常時展開する中国軍艦艇1隻が新たに加わった形だ。日本政府高官、台湾軍関係者らが明らかにした。政府は新たな常時展開を軍事的緊張を高める行動と位置づけ、中国側の意図を分析している。…

自民・下村氏「人としてできない」 総裁選出馬断念

 自民党の下村博文政調会長は30日、菅義偉(すが・よしひで)首相の総裁任期満了に伴う総裁選への出馬を断念する意向を正式表明した。「今の職務に専念する」と述べた。これに先立ち下村氏は首相と官邸で会談し、新型コロナウイルス禍を受けた追加経済対策の検討を指示されたとした上で「政調会長をしながら総裁選の準備をするということは、人としてできないと判断した」と述べた。…

オムロン、搬送ロボットの運用効率高めるソフトウエアを9月1日から提供

 オムロンは30日、メーカーの工場で自律走行しながら部品などを運ぶロボットを効率的にコントロールできるソフトウエアを9月1日から提供すると発表した。複数台まとめて走行をシミュレーションしたり、走行実績を「見える化」したりする機能を加え、ロボット配備の前でも後でも導入効果の検証などをできるようにした。…

アフガン退避詐欺に注意を SNSで航空機費用募集

 外務省は30日、アフガニスタンから退避を希望する日本人を装い、航空機の費用として会員制交流サイト(SNS)上で資金を募る事案があり、詐欺の疑いが強いとして注意を呼び掛けた。被害は確認されていない。自衛隊機による退避支援が難航する状況が悪用された格好だ。…

「同居孤独死」が3年間で552人 東京・大阪・神戸の3都市で

 同居人がいるにもかかわらず第三者の発見までに死後4日以上が経過した「同居孤独死」とみられる事例が東京23区と大阪市、神戸市の3都市で過去3年間で計552人確認されていたことが28日、分かった。同居家族が認知症患者のケースや、80代の親が長期の引きこもりなど50代の子供の生活を支える「8050問題」を背景とした事例もあり、日本が直面する超高齢化社会の新たな課題が浮き彫りとなった。…

河野担当相、ブースター接種実施の場合は「10月終わりから11月」の見通し

 河野太郎ワクチン担当相は29日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルスワクチンの2回接種を終えた人に行う3回目の追加接種(ブースター接種)について、国内でも実施する場合は、早ければ「10月の終わりから11月になる」との見通しを示した。河野氏は10~12月に供給される分の米ファイザー製に加え、来年契約している同社製や米モデルナ製のワクチンで「必要に応じて8カ月後に打ち始めることになれば、3回目を打つことは可能」と重ねて語った。…

河野行革相、「製品を変えて2回」のワクチン交差接種を検討

 河野太郎行政改革担当相は29日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルスワクチンの製品を変えて2回接種する「交差接種」の是非を政府内で検討していると明らかにした。「可能かどうか厚生労働省に見解を出してほしいとお願いしている。認められれば接種加速化につながる」と述べた。…

同居孤独死を招く孤立 背景に引きこもりの子供を高齢者が支える「8050問題」も

 同居人がいるにもかかわらず、第三者の発見に死後4日以上を要する「同居孤独死」問題。東京23区と大阪市、神戸市の3都市で、3年間に計552人もの同居孤独死の事例があったことが産経新聞の調査で判明した。中には周囲に気づかれないまま同居人も死亡するケースもあり、親族と疎遠で福祉サービスを受けることなく孤立している実態が明らかになった。主に50代の引きこもりの子供を80代の高齢者が支える「8050問題」を背景としたケースもみられ、同居孤独死の問題の根深さが浮かぶ。…

自衛隊機がアフガン人輸送 活動再開は不透明

 イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人らの国外退避に派遣された自衛隊機が、26日にアフガン人14人を首都カブールの空港から隣国パキスタンに輸送していたことがわかった。日本政府は27日にも邦人1人を退避させており、計15人を移送したことになる。一方、カブール空港の退避支援要員は27日に現地から撤退しており、さらなる対象者の輸送は困難になっている。…