復興庁は30日、平成23~令和2年度の10年間に支出した東日本大震災の復興関連予算は計38兆1711億円だったと発表した。6つの分野別では、インフラ整備が中心の「住宅再建・復興まちづくり」が13兆760億円で最も多く、「被災者支援」は2兆2539億円で最も少なかった。一時的な借金返済費を除く実質的な支出額は、34兆円台半ばだとした。…
【菅首相記者会見詳報】(8完)感染対策「私の責任でしっかり対応できる」
尾身氏「危機感の共有について、2つの側面があると思います。1つは言葉ですね。言葉。で、これはメッセージということだと思いますけど、今、多くの人は少し複雑な気持ちになっていると思います。片一方で感染対策しなくちゃいけない。しかしもうそろそろ、社会活動、活動したいというような、いろんな複雑な気持ちがあるので、そうした複雑な気持ちに寄り添ったメッセージというのを、しかも政府と自治体と一体にやるという、これは言葉ですね」 尾身氏「しかし言葉は必要であって十分ではないと思います。それを十分なものにするため…
【菅首相記者会見詳報】(7)台湾問題「両岸の直接対話で平和裏に解決を」
=(6)から続く --台湾情勢に今後、どのように関わっていくのか。半導体での連携も期待される 首相「わが国としては、台湾をめぐる日中の関係ですが、両岸で直接の対話によって平和裏に解決してほしい。これが日本の基本的立場であり、一貫しています。さらに、日米首脳会談、あるいはG7(先進7カ国)の会談でも、台湾問題についてはこのような方向が示されたということもご存じかと思います。そういう中で、台湾海峡全体の平和と安定の重要性と、先ほど申しましたように両岸の平和的解決。これがわが国の従来の立場であり、このこと…
【菅首相記者会見詳報】(6)ロックダウンの手法「日本になじまない」
=(5)から続く --ロックダウン(都市封鎖)を可能にする法整備の必要性をするか 首相「まずですね、ヨーロッパはじめ、ロックダウンをして外出禁止のところで出れば罰金とかですね。そうしたところで感染対策やってきてもですね、ロックダウンしても、落ちてまた上がってきて、なかなか出口が見えなかったと思います。そして結果的に、やはりワクチンだったと思います。ですから、日本において、ロックダウンという手法というんですか、そうしたことはなじまない、私はこのように思っています」 首相「そして、飲食に重点を与えての対…
【菅首相記者会見詳報】(5)コロナ対策「出口は分かりやすく考えていく」
=(4)から続く 尾身氏「このことが、実はわかっているんだけれども、必ずしも社会の隅々まで実行されていないことが、今の私は感染拡大の一つの理由、原因の一つだと思います。したがって、もうこれは他の諸外国でも接触の機会をなるべく減らすために、欧米ではロックダウン(都市封鎖)ということをやっているわけですよね。ところが日本は法的ないろんな環境の中で、法律で縛るというわけにはいかないですよね。そういう中で私は今求められるのは、ともかく、全く外出を禁止するってことはできませんよね。私も今日ここに来てるわけです…
【菅首相記者会見詳報】(4)「波をできるだけ早く収めるのが私の責任」
=(3)から続く --新型コロナウイルスワクチンの接種は、重症化リスクのある40~50代を優先的に接種すべきだという考え方と、新規感染者の大半を占める20~30代の接種を急ぐべきだと2つの考え方がある 首相「まず、全ての希望者の皆さんにできるだけ早く接種を進めていくっていうのは政府の基本的な考え方です。その中で重症化リスクが高い高齢者については7月いっぱいで目標を達成することができたと思っています。それで現在、問題になっているのは40代、50代の人に感染者数が大幅に伸びている。と同時に、若い人が大幅…
【菅首相記者会見詳報】(3)五輪、感染急拡大の「原因になっていない」
=(2)から続く --新規感染者が過去最多となった理由と自らの責任は。五輪とパラリンピックはこのまま開催するか 首相「まず東京の感染者数の増加の要因として指摘されるのは、デルタ株の急速な広がりです。従来のアルファ株よりも1・5倍感染力が高く、東京のデルタ株は7割に達している。このように言われています。さらに専門家からは、夜間の繁華街の人出の低下が不十分である。こうしたご指摘もいただいています。時間短縮にご協力をいただいた飲食店に対する協力金の早い支給に加えて、各都道府県により、飲食店の見回り。こうし…
【菅首相記者会見詳報】(2)「五輪開幕後も歓楽街の人流は減少傾向」
=(1)から続く 「飲食店に対しては、長きにわたりご迷惑をおかけしてきております。協力金を早期に支払うこととし、合わせてこれまでの協力金を簡素な審査で速やかに支給するなど、要請に協力していただける環境の整備に努めてまいります」 「同時に、今後、各都道府県において、飲食店への見回りを拡大し、対策の実効性を高めてまいります。夏休みが続き、お盆の時期を迎えますが、不要不急の外出や、移動の自粛をお願いします。外出が必要な場合にも、極力、家族や普段の仲間と少人数で行うことや、帰省など避けられない都道府県の移動…