=(4)から続く--人権問題担当の首相補佐官を新設した。人権侵害は中国だけでなく世界的な課題だ。日本でも名古屋出入国在留管理局に収容中だったスリランカ人が死亡した。こうした問題にどう対応するか 「具体的な案件に対する対応は、就任した中谷元・首相補佐官にしっかりとこれから検討し、調整してもらわなければならないと思っている。基本的にわが国において、外交のみならずさまざまな課題において普遍的な価値、自由や民主主義とともに、こうした人権。こういったものをしっかり順守しながら取り組みを進めていく。こうした基本…
〈独自〉政府、経済安保推進へ関係閣僚会議新設
岸田文雄政権が目玉に掲げる経済安全保障政策をより強力に進めるため、政府が、省庁横断的に協議する関係閣僚会議を新設する方針を固めたことが10日、分かった。近く第1回会議を開く。複数の政府与党関係者が明らかにした。閣僚会議は首相をトップとし、法制度整備をはじめとする経済安保政策の陣頭指揮を執る。法整備に向けては、内閣官房に準備室を立ち上げるとともに有識者会議を設置して法案作成作業を進める。…
【首相会見詳報】(4)Go To トラベル「仕組みを抜本的に見直し再開時期を見極める」
「さらには賃上げについても、民間の皆さんにしっかり努力いただくために、賃上げ税制を見直すと申し上げた。従来賃上げ税制あったではないかという指摘もあるが、従来の賃上げ税制は人件費総額に視点を当てて、評価して、そして控除を行う。こういった仕組みだったが、それでは一人一人の賃上げにはつながらない。よって人件費総額ではなく、その給与の平均、一人一人の給与の平均の引き上げを評価して、さらに控除額をさらに大きくする」 「こういう形で賃上げ税制もバージョンアップすることによって、より民間の協力を促すことができ…
【首相会見詳報】(3)「憲法改正へ自民内の体制強化」
=(2)から続く 「先週参加したCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)で議論された気候変動問題、そして中間層の伸び悩み、格差の拡大。現代の経済社会システムがもたらした負の側面を乗り越え、長期的に持続可能な経済社会を構築していこうという議論がグローバルに行われている。私が提唱する新たな資本主義の実現に向けた議論を世界に発信し、課題解決に向けて、わが国が先導的な役割を果たしていく」 「これまでも何度も約束した通り、私は国民の皆さんとの丁寧な対応を行い、皆さんの声を政策に反映させていく。そ…
【首相会見詳報】(2)「賃上げ企業は控除率を大胆に引き上げ」
=(1)から続く 「続いて経済政策だ。新しい資本主義の起動に向けた議論を本格的に動かし始めた。新しい資本主義実現会議で取りまとめた緊急提言の内容を経済対策にもしっかりと盛り込む。成長のための投資と改革を大胆に進め、その成長の果実を国民の皆さん一人一人に実感していただきたいと思う。そのための新しい分配の仕組みを作り、動かしていく」 「まずは経済を成長させる。科学技術立国を目指し、10兆円の大学ファンドの年度内の創設と新たな大学のガバナンス構築のための法改正。ワクチン、そして治療薬の国内開発生産支援。ク…
ウイズコロナでも給付金 経済対策に危うさ
自民、公明両党は10日、追加経済対策の柱となる18歳以下への給付金で年収960万円の所得制限を設ける方針を固めたが、子育て世帯の大半に行きわたるとみられ事実上「バラマキ」の要素が強い。新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」経済が動き出す中、コロナが深刻だった昨年と同様に限られた予算を「薄く広く」使う対策が消費刺激や弱者救済に効果があるのか、疑問視される。…
首相「頭に入れて努力する」 維新が改憲協力要請
岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、国会内で日本維新の会の馬場伸幸幹事長から「憲法改正をお願いします」と要請され、「しっかりと頭に入れて努力する」と答えた。自民の茂木敏充幹事長も「しっかり受け止めてやっていく」と述べた。首相らが首相指名選挙後のあいさつで維新の控室を訪れた際、馬場氏が協力を求めた。…
共産が首相指名で枝野氏に投票 志位氏「当然だ」
共産党の志位和夫委員長は10日、同日の首相指名選挙で同党が立憲民主党の枝野幸男代表に投票した理由を説明した。国会内で記者団に「衆院選に向けた協議で(立民とは)共通政策や政権協力で合意している。公党間の合意を掲げて戦った以上、国民に対する公約でもある。合意と公約に照らせば、枝野氏に投票するのが当然だ」と述べた。…