岸田政権は賃上げ企業に対する法人減税や看護・介護・保育の公的価格引き上げなど、賃金上昇を促す政策を打ち出している。2022年春闘に向けては、企業に3%の賃上げを要請する模様だ。賃上げは実現するであろうか。まずは、近年の賃金動向を振り返ってみよう。…
バラマキと他力本願の賃上げ要請、どこが「新しい資本主義」か首相の看板政策が「中身なし」の言葉遊びとは思いたくないが – 政治を読む
どうやら岸田文雄首相の掲げる「新しい資本主義」とは、具体策に欠ける単なる「バラマキ」の様相を示してきた。岸田首相自らが議長を務める「新しい資本主義実現会議」の3回目の会議で、政府は来年2月から保育士、幼稚園教諭、介護・障害福祉職員の収入を3%程度引き上げる方針を打ち出した。そして首相は経済界に呼びかけた。「業績がコロナ前の水準を回復した企業には3%を超える賃上げを期待する」。…
地方病院までも標的、誰しも無縁でいられぬ「凶悪」サイバー攻撃徳島・半田病院がランサムウェアの被害、電子カルテが使用不能に – 安全保障を考える
徳島県の地域拠点病院が深刻なサイバー攻撃に遭い、電子カルテシステムなどが利用できなくなってしまったため、新規の患者を受け入れられない事態に陥っている。攻撃対象が病院だけに、被害者は病院だけでなく、その地域の人々全員と言っても良い。もはやサイバー攻撃の対象は官公庁や大企業ばかりではない。誰もがその被害と無縁ではいられない時代になったと言える。…
日本に強力な軍事力がなければ拉致問題は解決しない独自に救出できない悲哀を胸に、外周をいかに固めるか – 安全保障を考える
中学校から帰る途中で横田めぐみさん(当時13歳)が北朝鮮に拉致されてから44年、北朝鮮の国家権力が拉致したことが明らかになってからもすでに33年が過ぎた。政府認定の拉致被害者は十数人であったが、2002年に政府が掌握していなかった人を含め5人が帰国しただけで、その後は進展が見られない。…
脱炭素化の決め手は電気自動車ではない自動車産業は「サービス産業」に転換できるか – 日本経済の幻想と真実
日本の都市では電車とタクシーでほとんどの用は足りる。週末の家族旅行はレンタカーで十分だ。地方でもウーバーのようなライドシェア(配車サービス)が普及すれば、自家用車は必要なくなる。…
「最凶集団壊滅」に向け警察に不退転の決意をさせた工藤會の暴発〈工藤會の歴史〉第三部:頂上作戦で追い詰められた九州最大組織 – リーダーズライフ
今年8月、殺人などの罪に問われていた暴力団「工藤會」総裁の野村悟被告に対し、福岡地裁は死刑判決を下した(野村被告は翌日控訴)。暴対法、暴排条例によって活動が大きく制限されるようになった全国の暴力団はかつてに比べ慎重な行動をとるようになっている。だが、北九州市に本部を置く工藤會は暴力性を失ってこなかった。場合によってはカタギの人間に牙をむくことも厭わぬその姿勢は、「日本最凶」「最も先鋭的な武闘派組織」などと称されてきた。工藤會はいかにして最凶集団となったのか。その歴史を振り返るシリーズ最終回。…
準備は整った中国の台湾侵攻、日本も間違いなく戦場になる習近平の決意は本物、もはや「対岸の火事」では済まされない – 安全保障を考える
テレビのあるワイドショーで台湾に関するアンケート結果を公表していた。日本は「台湾有事に軍事的にかかわるべきか」という設問に対し、「関わるべき」が71%、「関わるべきでない」が18%、「どちらとも言えない」11%であった。筆者は大変驚いた。驚いたのはこの数字より、設問である。…
「世界最強」の米空母艦隊が中国相手に役に立たなくなる危機深刻なパワープロジェクション能力の弱体化 – 安全保障を考える
アメリカ海軍の原子力空母を基幹とするパワープロジェクション能力は自他ともに世界最強とされてきたが、投射距離(空母から航空機で攻撃可能な距離)自体が大幅に低下している。
「公明・高市・小石河」全方位対応の第2次岸田内閣ガラスの政権内バランスが求められる岸田首相 – 政治を読む
薄氷を踏みながら多くの接戦・劣勢選挙区を拾った“大勝”は、公明党の存在抜きにはあり得なかった。一方で、党内には高市・安倍の保守派圧力、そして国民人気は高い「小石河連合」も無視できない。「オールラインナップ」の政策には、岸田首相の党内基盤の弱さが映されている。…
工藤会と草野一家、抗争の果ての統合で残った禍根〈工藤會の歴史〉第二部:小倉が修羅の街になるまで – リーダーズライフ
今年8月、殺人などの罪に問われていた暴力団「工藤會」総裁の野村悟被告に対し、福岡地裁は死刑判決を下した(野村被告は翌日控訴)。暴対法、暴排条例によって活動が大きく制限されるようになった全国の暴力団はかつてに比べ慎重な行動をとるようになっている。だが、北九州市に本部を置く工藤會は暴力性を失ってこなかった。場合によってはカタギの人間に牙をむくことも厭わぬその姿勢は、「日本最凶」「最も先鋭的な武闘派組織」などと称されてきた。工藤會はいかにして最凶集団となったのか。その歴史を振り返るシリーズ第二弾。…