大学入学者の理系女性割合、日本が最下位 OECD調査「男女で著しい差」

 経済協力開発機構(OECD)が加盟各国の大学など高等教育機関の入学者に占める女性の割合を調べたところ、日本は平均を大きく下回り、「自然科学・数学・統計学」の分野で27%、「工学・製造・建築」で16%と、比較可能な36カ国でいずれも最下位だった。理工系の女子学生の少なさは日本の課題で、OECDは「男女で著しい差が生じている。女性に理工系分野に進む夢を与える必要がある」と指摘した。…

ヤングケアラー支援のオンラインサロン開設 埼玉県

 埼玉県は31日、家族の介護を担う18歳未満の子供「ヤングケアラー」がオンラインで集い、悩みや不安を打ち明ける場を提供する「ヤングケアラーオンラインサロン」を開設する。同世代のヤングケアラーや経験者の大学生との交流の機会を設けることで孤立の解消につなげる。…

私大、定員割れ277校 少子化影響か

 今春入学者が定員割れした四年制の私立大は46・4%に当たる277校で、前年度より15・4ポイント(93校)増えたことが28日、日本私立学校振興・共済事業団の今年度調査で分かった。前年度まで4年連続の減少だったが、大幅増に転じた。私立大の定員全体に占める入学者の割合を示す定員充足率は2・8ポイント減の99・8%で、平成11年度の調査開始以来初めて100%を下回った。…

ボクシング入江に続け パリも「金」狙う鳥取の野望

 「いろいろな国に行かせてもらった。ひるむことなく戦えたのはそのおかげ」。鳥取県出身アスリートとして初の五輪金メダルを獲得した女子ボクシングの入江聖奈(せな)=日体大3年=を小学生時代から指導してきた伊田武志さん=シュガーナックルボクシングジム会長=は、鳥取県の支援にこう感謝した。これまで人口の多い都道府県に比べ、スポーツ予算は多くなかったが、「東京2020」にあわせ独自支援を実施。史上最多の県出身7人が五輪に、1人がパラリンピックに出場した。これまでの五輪では3人出場が最多だっただけに、支援が「大…

子育て施策で総裁選候補が討論会 4候補、関連予算倍増で一致

 自民党総裁選に立候補した4候補に子育て関連政策についての考えを問う公開討論会が22日、国会内で開かれた。河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、野田聖子幹事長代行が出席。高市早苗前総務相は事前収録した映像で回答した。4候補は子供関連の予算を倍増する意向で一致。こども庁に関しては河野、岸田、野田の3氏が創設に意欲を示した。…

リモート授業、定着は道半ば 教育のICT化急務

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が19都道府県で9月末まで延長され、臨時休校の継続や分散登校を取り入れる自治体も目立ってきた。感染症の専門家は、学校生活による接触機会の増加が感染拡大につながる可能性があるとみており、オンラインによるリモート授業は、感染対策と教育活動を両立させるための不可欠な試みだ。ただ、学校現場への定着はまだ道半ば。コロナ収束後や、コロナとの一定の「共存」も見据えた教育のICT(情報通信技術)化は急務の課題となっている。…