31日に結果が公表された今年度の今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの実施となった今回は、昨年度から小学校で全面的に導入されている新たな学習指導要領を踏まえ、知識偏重からの脱却を狙った問題構成となっている。ただ、複数の資料を関連させて必要な情報を見いだすことに課題があるなど、知識の定着や理解が進んでいても、活用力や表現力が物足りないというこれまで同様の傾向が浮かぶ。…
全国学力テスト コロナ休校の影響確認されず、データ読み解きに課題も
文部科学省は31日、小学6年と中学3年を対象に今年5月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。新型コロナウイルス流行に伴う臨時休校など学習状況の変化で学力低下が懸念されたが、全教科とも平均正答率への影響は確認されなかった。ただ、新学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び」と位置付けられたデータの読み解きなどには課題が見られ、同省は今回の結果分析を授業改善などにつなげるよう各教育委員会に求めていく。…
長い夏休み明け、子供のSOSにどう対処? 親はまず「聞く耳」を
長い夏休み明けは児童生徒にとって一年で最もストレスを感じるという。自殺も増える。新型コロナウイルス禍で家族が一緒にいる時間が長くなり、親子関係が悪化、一方で部活動の制限などで友人関係が希薄になっている。「学校へ行きたくない」。子供が発するSOSにどう対処すればいいのか。埼玉県川越市立教育センター第1分室(リベーラ)の遠山知子副所長(49)に聞いた。…
児童虐待、最多更新の20万件超で 新型コロナ影響か
全国の児童相談所が令和2年度に児童虐待として対応した件数が20万5029件(速報値)に上ったことが27日、厚生労働省のまとめで分かった。平成2年度の統計開始以来30年連続で最多を更新し初めて20万件を超えた。前年度からの増加は1万1249件(5・8%増)。増加幅は近年2割増程度だったが縮小した。新型コロナウイルス禍の影響も懸念されるが、厚労省は「現時点で感染拡大との間に明確な関連性は見られない」とした上で、引き続き注視する方針。…
閉ざした悩みに耳傾ける、保健室で奮闘する砦「養護教諭」
教員と教員以外の専門職が連携し、学校を中心に一つのチームとして子供たちをサポートする「チーム学校」において、心身に問題や悩みを抱えた子供たちが出入りする保健室は核となる存在だ。教室に入れない子供がいれば戻るきっかけを模索し、虐待やいじめなどの深刻な問題の端緒をもつかむ。昨年からは新型コロナウイルスの感染対策も担う。体調を崩した子も、一見元気そうな子も-。養護教諭は、平穏な日常を守る砦となっている。…
複数感染で5~7日学級閉鎖に 拡大すれば休校、文科省がガイドライン策定
文部科学省は27日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言と蔓延(まんえん)防止等重点措置の対象地域で、学校の休校を判断するためのガイドラインを初めて策定した。同一学級で複数の児童生徒の感染が判明した場合、5~7日程度を目安に学級閉鎖することを要請。別の学級に感染が広がれば学年閉鎖とし、複数学年に及んだ際は休校を実施するとした。同日、全国の教育委員会などに通知した。…
宮城県、午後8時以降の不要不急の外出や県立学校の部活自粛を要請
政府が新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に宮城県を追加決定したことを受け、県は26日、対策本部会議を開き、県内全域の飲食店に酒類提供の終日停止を求めることなどを正式に決めた。期間は27日~9月12日。また、県民には午後8時以降の不要不急の外出の自粛を求め、県内の公立の施設は原則として休館、あるいは利用自粛を呼びかける。学校の一斉休校は実施しないが、県立学校には部活動の自粛を求める。…