凄惨なリンチのすえに…大学構内で起きた“殺人事件”「半世紀前、早稲田大学は過激派セクトに暴力支配されていた」

『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(樋田毅 著)文藝春秋「半世紀前、早稲田大学の文学部キャンパスは過激派セクトの革マル派に暴力支配されていました。あの暗黒の時代の恐ろしさ、今の世界にも……

今から1200年前、2人の僧侶の間で行われた“仏教史上最大の対決”の大論争…「三一権実諍論」ってなんだ?

『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』(師茂樹 著)岩波新書「テーマ自体、一般的にはそんなに知られていないと思っていたので、予想以上の反響に驚いています」 今から1200年前。“仏教史上最大の対決”の大論争……

織田信長、豊臣秀吉に先んじて、京と畿内に覇を唱えた者がいた…戦国最初の「天下人」は誰なのか?

『三好一族――戦国最初の「天下人」』(天野忠幸 著)中公新書 戦国時代、「天下人」と言えば織田信長、豊臣秀吉が浮かぶ。だが、彼らに先んじて京と畿内に覇を唱えた者がいた!『三好一族――戦国最初の「天下人」……

「救急隊員の口からプーシキンの詩の引用を聞くこともある」生活の中に文学がある国・ロシアの人々を描く

『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(奈倉有里 著)イースト・プレス「ロシアでは、生活の中に文学がある。文学とは直接かかわらない職業、たとえば救急隊員の人の口から、プーシキンの詩の引用を聞……

杉並区と江東区のあいだで「ゴミ戦争」が勃発…“格差と階級”で読み解く「東京23区」

『東京23区×格差と階級』(橋本健二 著)中公新書ラクレ「大学入学時に上京してはじめて住んだのは江東区の深川でした。いわゆる下町で、情緒のあるところだと聞いていたのですが、じっさいは狭いアパートや工場・……

天皇家の“万世”はいつから始まったのか…? 文献からひも解く「日本の形成史」

『倭国 古代国家への道』(古市晃 著)講談社現代新書 戦前は神に祖先をもつとされ、「万世一系」といわれる天皇家の“万世”はいつから始まったのか。誰が最初に王権を成立させ、どのように支配を進めていったのか……

義父の寝首をかき、娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼす…「戦国史上最悪」と呼ばれた武将・宇喜多直家を捉えなおす

『涅槃 上』(垣根涼介 著)朝日新聞出版「戦国史上最悪」と呼ばれた武将、宇喜多直家。妻の父を酒席に招いて寝首を掻き、娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすなど身内にも冷酷で、主君をも裏切り、権謀術数の限りを尽くす……。……

「どう考えても、話を考えるほうが…」同居しながら創作する、作家ユニットの“役割分担”

『朝と夕の犯罪』(降田天 著)KADOKAWA 降田天は、かなり特殊な作家だ。執筆担当の鮎川颯(そう)とプロット(物語の筋)担当の萩野瑛(えい)からなる作家ユニットの筆名であり、2人は共同生活をしながら……