「リング」「らせん」などのホラー小説で知られ、ヨットを趣味とする著者が、自身の航海経験や仲間から聞いた実話をもとに語る海の怪異。
【書評】『吉本興業の約束 エンタメの未来戦略』大崎洋、坪田信貴・著
約6000人のタレントを抱えるエンタメ企業、吉本興業。昨年の闇営業騒動後、複数回行われた大崎洋会長と、社外取締役で通称『ビリギャル』の著者、坪田信貴氏のトークを書籍化。タレントらも交え、「人たらし感が半端(はんぱ)ない」大崎氏と吉本興業の「ありのまま」が浮かび上がる。…
【書評】『フィッシュ・アンド・チップスの歴史』
英国料理と聞いてまず思い浮かぶフィッシュ・アンド・チップス。蒸気トロール船の登場や冷蔵技術の発達で生の白身魚が大量に供給されるようになった19世紀、労働者階級向けの安価で栄養豊富、かつ美味な持ち帰り食として誕生し、かつては中産階級から侮蔑されつつも、1世紀を経て英国の国民食となった。…
【書評】『東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話』
学歴が高いからといって仕事ができるわけではないことは、社会人なら誰でも知っている。それでも、あまりにも仕事ができない人が「東大卒」だと聞けば、「東大出てるのに…」と思わないだろうか? こう思ってしまうのは、やはり東大はそれ以外の大学とは別格と考える人が多いからだろう。…
【書評】『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』青柳碧人・著
日本の昔話をミステリーで読み解いた『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続くシリーズ第2弾。西洋童話の世界で起こる事件を、探偵役の赤ずきんが解決する連作短編集だ。…
【書評】『ゼロ・コミッション革命』 米証券界カリスマの経営哲学
米証券界のカリスマ経営者、チャールズ・シュワブが、いかに個人投資家の心をつかみ、米インターネット証券チャールズ・シュワブを大手へと成長させたのか。自らの経営哲学を語った待望の日本語訳。米国で原著を発売した2019年10月、同氏は株式など取引手数料の無料化(ゼロ・コミッション)に踏み切るなど日本のネット証券界も巻き込む新たなサービス革命を引き起こした。…
【書評】『ロマノフ王朝時代の日露交流』 重層的で豊かな関係ひも解く
20世紀以降の戦争と敵対の歴史から、多くの日本人が良い感情を持たない国、ロシア。しかし二百数十年の日露交流史の過半を占めるロマノフ王朝(1613~1917年)の時代の関係は、かなり重層的で豊かなものだった。…