「地域金融機関」として十把ひとからげに語られることが多い地方銀行、信用金庫、信用組合。しかし信金信組は非営利団体であり、地銀とは設立目的からして全く違う。そんな信金信組には、「地域の幸せ」を実現し、地域の持続可能性を高めるために、多様性が求められている。…
北國銀行が着手する「銀行業界の常識」を覆す組織・人事改革の全貌 – 橋本卓典の銀行革命
石川、富山、福井の北陸3県を地盤とする地方銀行の北國銀行は、勘定系システムをクラウド化するなど、銀行システムに革新的な変革をもたらしている。しかし実は、組織・人事面でも、銀行業界の常識を覆す大改革を実施中だ。10月に北國フィナンシャルホールディングス(FHD)を設立して持ち株会社制に移行したり、銀行業界初となる「退職金の前払い制度」の導入を計画したりしているのは、その一環だ。従来の銀行の枠を超えた「次世代版 地域総合会社」への進化を目指す、北國FHDの組織・人事改革の全貌を明らかにする。…
北國銀行が「虎の子」システムを信用保証協会と共有する深い理由 – 橋本卓典の銀行革命
石川、富山、福井の北陸3県を地盤とする地方銀行の北國銀行が、「虎の子」であるCRM(顧客情報管理)システムの一部を石川県信用保証協会と共有することにより、保証付き融資における手続きの「完全電子化」を進めている。実現すれば手続きの合理化やスピードアップが図れるのはもちろんだが、実は完全電子化には、それ以上のメリットと意義が秘められている。…
北國銀がネットバンキングの振込手数料で「攻めの改定」を行うわけ – 橋本卓典の銀行革命
銀行間の送金手数料が40年ぶりに引き下げられることに伴い、今年10月から、銀行各行が振込手数料を一斉に引き下げる。銀行業界にはびこる「横並び文化」を象徴するような対応だ。しかし、石川、富山、福井の北陸3県を地盤とする地方銀行、北國銀行だけは様子が違う。インターネットバンキングの振込手数料で「攻めの改定」を行い、地域のデジタル化に弾みをつける考えだ。…
北國銀がシステムのクラウド化の先に見据える「新」地銀連携構想の現実味 – 橋本卓典の銀行革命
石川、富山、福井の北陸3県を地盤とする地方銀行、北國銀行が、システムのクラウド化を契機に「地域金融エコシステム構想」を実現させようと動き始めた。地銀業界で再編の必要性が叫ばれて久しいが、再編効果が見いだせず二の足を踏む地銀は多い。そんな中、このエコシステム構想が新たな生き残り策の選択肢となり得る理由とは何か。…