「高田君はプロじゃないの?」 クラスの子にそう聞かれて、ちょっと説明に困った。高校に入学してから、奨励会や記録係で大阪に行き休むことが多い。同い年の藤井聡太の活躍が毎週のように報じられて、高田も将棋の仕……
「最初は6割くらい勝っていました」高田明浩少年が得意戦法“右玉”を同い年の藤井聡太にぶつけた日
2017年関西将棋会館――。「10秒、9、8、7……」 秒を読み上げながら、記録係の高田明浩は伸びかけた坊主頭をしきりに掻いていた。どうも朝から頭が痒い。高校が冬休みになってから、将棋会館に泊まり込ん……
「最後の最後、全部さらけ出してみてもらおうと思いました」 23年間の現役に終止符を打った松坂大輔の“諦めの悪さ”
「もうどうしようもない姿かもしれないけど、最後の最後、全部さらけ出してみてもらおうと思いました」「平成の怪物」と言われ、球史に残る数々の金字塔を打ち立ててきた松坂大輔が、23年間の現役生活に終止符を打っ……
スマホを忘れるとカフェにも図書館にも入れない…フランスに学ぶ、新型コロナ「ワクチンパス」の功罪
長い長い間、閉まっていた店が開いて、カフェのテラスに人々が集うようになった2021年6月、私は1年半ぶりに日本に帰るためもあって早々に2回のワクチン接種を済ませ、その場でスマートフォンのコロナ関係アプ……
日本が“無謀にも”米軍と開戦した理由に迫る 日本陸軍・謀略機関の「極秘報告書」を発掘
今年のドラマを振り返る。マイベスト10は「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジ)、「俺の家の話」(TBS)、「ナイルパーチの女子会」(BSテレ東)、「FM999」(WOWOW)、「きれいのくに」(NHK)、「その女、ジルバ」(フジ)、「うきわ」(テレ東)、「半径5メートル」(NHK)、「SUPER RICH」(フジ)、「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK)。基準は笑えて泣けて驚かされて……
「自分に女優は向いてないんじゃないか」朝ドラのオーディションに3度挑戦、でも最終審査に残れず…22年朝ドラ主演・“まいんちゃん”福原遥の「転換点」
「(そのように)ずっとずっと思って夢見てた朝ドラだったので…」 クランクアップではなく、制作発表の場で、涙で目を潤ませる朝ドラヒロインを久しぶりに見たような気がする。11月25日に行われた2022年後期……
森喜朗「(組織委の女性は)わきまえておられる」、竹中平蔵「世論が間違っている」…2021年、政治家の言葉に「足りなかったもの」
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を務めていた森喜朗氏が「わきまえる」発言を放ったのは、今年2月3日のことでした。わりと年始の出来事だったことに驚きます。「テレビ(カメラ)があるからやりにく……
「日本に軍事的警戒を緩めてはいけない」「価値を共有する隣人として…」“正反対の男たち”による韓国大統領選挙の行方
2022年3月9日、韓国で大統領選挙が行われる。本格的な選挙レースはこれからだが、二大政党制を維持している韓国では、すでに両政党の最終候補の輪郭が明らかになっている。文在寅大統領の「次」は、もう目の前……
「コロナ禍」と「気候変動」に見える共通点…いま「脱成長」が必要な理由
2020年、新型コロナ・ウイルスが世界を大混乱に陥れた。ロックダウン、現金給付やmRNAワクチンといった手段を次々と投入することで、日常を取り戻すための道が開けつつあるように見える。だが、ここでの悪い……
1年で女子商業高校の国公立合格者をゼロから20人に… 30歳で校長に抜擢された国語教師の“意外な”指導法
「初めて話を聞いたとき『この人、本当に何にも知らないで女子商へ来たんだな』と思いました」。国公立大学への進学が決まった生徒の一人が、後輩向けの進学体験発表会でそう話してくれた。 私は昨年度(2020年度……