水管橋崩落 点検「甘かった」と市長、過去に「効率化」で浄水場休止も

 和歌山市の紀の川に架かる「六十谷(むそた)水管橋」で3日に起きた崩落事故で、市の定期点検などでは、橋の水道管部分をつり下げる「つり材」の破断を見抜ける体制になっていなかったことが8日、市への取材などでわかった。尾花正啓市長も点検の不備を認めている。崩落した橋は、川の南側の浄水場から北側の市域に水を供給する唯一のルートだが、過去には北側にあった浄水場を効率化などを理由に休止した経緯もあり、専門家は「危機管理が甘い」と市の対応のまずさを指摘する。…

首相「日本にとって誇り」 ノーベル物理学賞の真鍋氏とオンライン会談

 岸田文雄首相は8日午前、地球温暖化をコンピューターで予測する気候モデルを開発し、ノーベル物理学賞を授与される米プリンストン大の真鍋淑郎(しゅくろう)上席研究員とオンライン会談した。首相は「日本にとっても大きな誇り。何よりも若い人たちに大きな励みになった」と祝意を伝えた。…

【ローカリゼーションマップ】中国「ロゴ至上主義」の終焉 加速するラグジュアリーの新しい意味探し【安西洋之】

 この夏、中国政府が富の再配分を言い始めた。貧富の著しい格差がその背景にある。それとともに芸能界のインフルエンサーの露出を制限するような動きもある。共産主義が理想とする社会の実現に向かっていると表現してよいのか、ぼくにはさっぱりわからないが、何かが変わりつつあるのは確かである。…

逮捕の日大理事 「金が基準」トップの威借り大学私物化

 日本大学の付属病院建て替え工事をめぐり、背任容疑で東京地検特捜部に逮捕された日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)は、「トップ」の威光を背景に不正に染めていったとみられる。同容疑で逮捕された関西最大級の医療法人「錦秀会」グループの理事長を務めていた籔本雅巳容疑者(61)とともに、日本最大級の大学の予算を私物化していた疑いもあり、特捜部は全容の解明を進めている。…

日大理事らを背任容疑で逮捕、2億円流出疑い 東京地検

 日本大学の付属病院の建設工事をめぐり資金を外部に流出させ、日大側に損害を与えたとして、東京地検特捜部は7日、背任容疑で、日大の関連会社の取締役を務める日大理事、井ノ口忠男容疑者(64)と大阪市内の医療法人グループ「錦秀会」の前理事長、籔本雅巳容疑者(61)を逮捕した。特捜部は、2人が共謀して不正な資金移動をしていたとみて、さらに捜査を進める。…