インドのコロナ変異株流行は峠越えも、景気回復に「電力不足」リスク – 西濵徹の新興国スコープ

新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るったインドだが、足元で感染状況は落ち着きつつある。今年4~6月期のGDPは、前年同期比では2割の増加となった。しかし、原油高、ルピー安から来るインフレ懸念、石炭が十分に確保できないことによる電力不足など新たなリスク要因が浮上しつつある。…

ワクチン接種が進み堅調なトルコ経済、好景気がインフレ招く「もろ刃の剣」リスクも – 西濵徹の新興国スコープ

トルコ経済が堅調に推移している。新型コロナウイルスの感染は収束していないが、ワクチンの完全接種率は4割を超えた。政府や中央銀行の政策総動員やマイナスに転じた実質金利が景気浮揚をもたらす。景気の強さゆえに、目標を大きく上回っているインフレ率がさらに加速する懸念がある。…

スリランカ、コロナ禍「アジアで初」の利上げに着手した2つの理由 – 西濵徹の新興国スコープ

デルタ株による新型コロナウイルスの感染再拡大が続く中、スリランカ中央銀行は利上げに踏み切った。通貨ルピー安を背景とした輸入物価上昇によるインフレ懸念や資金流出がその原因である。外貨準備も十分でなく経済の先行きに不透明感が強い。…

タイでデルタ株が猛威、日本企業も無傷でいられない2つの理由 – 西濵徹の新興国スコープ

タイで新型コロナウイルスの感染が再拡大している。感染力の強いデルタ株が猛威を振るっている。いったん緩和していた各種の規制も再び強化された。経済活動の低迷、それに伴う通貨バーツ安は、現地に進出している日本企業に悪影響を及ぼす。タイでの感染再拡大は日本にとって対岸の火事ではない。…